芥子切り蕎麦

<芥子切り>を打つ蕎麦屋は珍しい。
関西ではむかし神戸で1軒あったか。それ以来はじめて。
蕎麦前の胡麻豆腐、黒胡麻タイプも珍しい。
外があまりに寒かったので、
カメラのレンズもぼくの目ン玉もくもったまんま。

かつてご禁制の<けしの実>を扱っていました。
けしは麻薬。
アグネス・チャンのおっかのう〜え、
のアノひなげしとは違う品種、
とまでは世間でも知られています。
けし饅頭やアンパンのけしの実も同じように
麻薬とは違う品種だと思われています。
しかし実は全く同じ種。
麻薬原料となる同一品種のポピーシードです。
トルコまで足を運んでカッパドキア近辺の
栽培原野をチェックしたこと数回。
輸入してから国内の自社工場で焙煎し、
発芽を止めるわけです。
けしは大麻とちがって種子がそのまま麻薬になるのではなく、
生育時の茎の白い樹液を精製してはじめて麻薬となります。
ですから国内で栽培されないように、抜き打ちチェックし、
数日間発芽テスト、焙煎によって発芽機能が無くなっている
ことが確認できた原料にはじめて菓子原料として
出荷流通OKのサインを押すわけです。
それはたびたびマスコミスキャンダルにも登場する
例の麻薬Gメンと同じ方々の担当部署なんですよ。