9・10
溺死たとへば最後に腐る胃の獅子唐 : 吉田竜宇
〜〜人体も自然天災相似

9・9
半欠けの氷砂糖を口うつす刹那互いの眼の中に棲む : 松野志保
〜〜眼裏にまわりこむ舌のレッスン

9・8
はらわたの熱きをたのみ鳥渡る : 宮坂静生
〜〜動体視力衰えるとも

9・7
ドトールの前を消防車が通る赤い光が一瞬届く : 川谷ふじの
〜〜最大風速みえないけれど

9・6
一日はおまけのごとし茸汁 : 宇多喜代子
〜〜天変地異のあわい青空