<JR塚本の会>
第8回 青き菊の主題

瞬篇小説と短歌を交互に配した
塚本の挑戦であり、
長年願い求めてきた形式の歌集である。

しかし、最近出版された文庫版には
小説を削除、短歌のみで掲載されている。

雑誌『血と薔薇』に連載された
「悦楽園園丁辞典」から塚本に出会った私には、
<青き菊の主題>の小説と短歌の虚実の交歓は
眩しいものであった。

今回の文庫版で初めて出会うとして、
<青き菊の主題>の楽しみは
あらかじめ奪われているとしかいえない。