佐渡、流刑の正法寺

佐渡。
世阿弥が晩年、流罪となった地。
その正法寺をたずねた。

一応、観光案内にも小さく小さく書かれている。
が、その近辺のバス停を降りても案内板もない。
行き当てた寺は誰もいない。
勝手に扉を開ける。
世阿弥に関する資料のようなものもない。
毎年6月には<ろうそく能>がある、
とネット検索では出てくるが、現地に訪問した方が
逆に情報が皆無になる、という奇妙。
侘しさもなにも、ただ無念。世阿弥の無念。
これでいいのだ、ああよかった。
幽玄という日本人の美意識が
残っているから、この有り様でいいのだ。