キルムを織る村の女たち

骨董街の老松町に
トルコキルムのお店が二軒もできていました。

金の陽になぶられて香り高い金ゴマの
産地、トルコには何年通ったことでしょう。
地中海沿岸には、ビザンチンやオスマントルコの
遺跡が無造作にあちことにころがっています。
幾時代かがありまして、まさにそんな風土です。

トルコ絨毯は伝統工芸です。
コンヤ出身の『スーフィ』のオーナー
オスマンダールさんはトルコ各地のキルムの村を
訪ね歩いています。
織り方やデザインは村村によってちがう。
それはひとめでわかるそうです。
小千谷縮、黄八丈、芭蕉紬といったように
地域独自の工芸文化。
ほとんど忘れていますね。
キルムを撫でていると、
言葉をかわす以上のコミュニケーションが
発生してきます。
それは地霊が織り込まれているから、
時空を超えたなにものかとの出会いなんでしょう。

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【タイム食句】
少年は少年愛すマヨネーズ : 倉本朝世