7・20 ピータンの好きな女になっていた 前妻もいる赤い円卓 : 藤島秀憲 〜〜地味だけどパンクっぽいねわざとっぽい 7・19 今生の端にまだ居て鮎の腸 : 河合翠胡 〜〜さびてののちは軽
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
尾崎まゆみ <葛原妙子ノート>
『葛原妙子論集』が<現代短歌を読む会>から小冊子で。 2年にわたって全歌集を丁寧に読み解いていった尾崎まゆみ。 「幻視の女王」の冠から晩年の<かるみ><ほそみ>の 和の美学概念を精製してゆく読みはスリリング。
【 タイム食句】07・11〜07・15
7・15 涼風や直感で入る喫茶店 : 津川絵里子 〜〜どこへいったのエンゼルフィッシュ 7・14 いまわれはうつくしきところよぎるべし星の斑のある鰈を下げて : 葛原妙子 〜〜ムニ
佐藤弓生歌集「モーヴ色のあめふる」
佐藤弓生「モーヴ色のあめふる」 エロい歌集。 ひかり、みずうみ、雨、モーヴ色 語彙を並べていけば、叙情に淡くながされてしまう よくある弱官能症候群にみえるが、 よみすすめば、濃厚な命のエロスの域にはいりこんでいく。 色彩
【 タイム食句】07・06〜07・10
7・10 茶房には青服の乙女むらがりて灯をまたたかす色ある風に : 中井英夫 〜〜煌煌とおかえりなさいメイドカフェ 7・9 シャンパン抜けば泡の中から美女が湧く : 矢崎華得 〜〜ヴィ
・閉店後穴子をつれて飲みにでる : 大象
食句塾7月例会 兼題 : シェフ(料理長)・蛍 席題 : 七 ・孤独というものに顔貌あれば後藤さん : 林子 <後藤さん>が単に日本人に多い苗字をさして、 孤独との対照かと読んでいたが、かのイスラム国 で殺害された後藤健
【 タイム食句】 07・01〜07・05
7・5 さばつまんで扇風機の音やくざ者 : 渥美風天 〜〜汗せる穴と血が騒ぐ穴 7・4 縊死、墜死、溺死、轢死を語りたり夕餉の皿に取り分くるごと : 佐藤弓生 〜〜アミューズは手づかみどこの部位
【 タイム食句】06・26〜06・30
6・30 晩年のゆびうつくしきシリア人いざないきたり夜の鮎料理 : 塚本邦雄 〜〜しごきつつ骨を抜き取る聖戦前夜 6・29 雨もまた良しうなぎ屋の二階より : 西村麒麟 〜〜白焼き待つ間
『芸人と俳人』
『芸人と俳人』 又吉直樹 堀本裕樹 物ボケも一発ギャグも嫌い。 俳句は短い言葉なのに世界をひろげてくれる。 このやり方は使えるんじゃないか。 そこから吹っ切れて、 物ボケでは、一切、説明しない。 その物を何かに見立てて状
【 タイム食句】06・21〜06・25
6・25 几帳面な玉蜀黍だと思はないか : 櫂未知子 〜〜歯をたてる按配舐める塩梅 6・24 吸はるべきものにあらねばちさくあかくちくびふくらむ虜囚のをのこ : 吉田隼人 〜〜大本の機能疑