12・15 熱燗や討入りおりた者同士 : 川崎展宏 〜〜大きなうねり身におよびたり 12・14 熊は右手、豚は左足が美味しいと丹波の宿にあるじは語る : 松村正直 〜〜あら炊きの
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】 12・06〜12・10
12・10 濡れ箸をつかえと前に置かれあり寂しき婚のような卓なり : 松平盟子 〜〜初々し行儀知らずに惚れ込んで 12・9 酢牡蠣吸ふ天の沼矛のひとしづく : 恩田侑布子 〜〜最初に食
『わが父 塚本邦雄』
『わが父 塚本邦雄』 郵便受けにいつもより重い音がして おどろいた。 著書は塚本靑史。 邦雄29歳のとき、長男靑史誕生。 2005年6月9日、死去。 玲瓏院神変日授居士 『悦楽園園丁辞典』を立ち読みした ときの震えがよみ
Sー1グランプリ :: 要らぬ箱中にまた箱梅雨の中 : 弥華藍
食句塾 年末恒例 写俳大賞+Sー1大賞 選考会 ① 写俳大賞 ・日盛りや今日決行の父殺し : りえこ 10年前であれば、観念先行、新聞見出し的大雑把で 逆選のところですが、現実ははるかに早くすすみすぎたようです。 特にさ
【 タイム食句】 12・01〜12・05
12・5 饅頭の天邊に印あたたかし : 中原道夫 〜〜551に列湯気浴びたくて 12・4 「入れてんか」半歩詰めては一人増ゆ梅田地下街立ち呑み串屋 : 武富純一 〜〜立退きのアリバイ
・自販機と自販機の間におっさん、ぬくい : 大象
食句塾12月例会 高倉健の句。 背中、義理人情、唐獅子牡丹、死んで貰います、 などのできあがったイメージが多い中で ・高倉健ゆく製氷皿に水を張り : 主水 追うように逝った菅原文太。 文太さんは俳句になりにくい。 ・ふう
【 タイム食句】 11・26〜11・30
11・30 百歳さして遥かならねば生姜湯を飲みさして讀むガルシア・マルケス : 塚本邦雄 〜〜エイズより肺炎で死ぬのはどうか 11・29 土佐脱藩以後いくつめの焼芋ぞ : 高山れおな 〜
【 タイム食句】11・21〜11・25
11・25 冬帽子脱ぐ駅弁の紐ほどく : 小澤 實 〜〜車窓の田んぼスマホでチェック 11・24 樹木希林のかなしいお茶漬けさらさらとたださらさらと思ひ出でたり : 今野寿美 〜〜
【 タイム食句】11・16〜11・20
11・20 霜ふりて一もと立てる柿の木の柿はあはれに黒ずみにけり : 斎藤茂吉 11・19 鴨鍋のさめて男のつまらなき : 山尾玉藻 〜〜あとは雑炊目もあわせずに 11・18 齧りゆく紅き林檎
【 タイム食句】 11・11〜11・15
11・15 振り向かず返事もせずにおでん食ふ : 高濱虚子 〜〜最後の砦も奪うコンビニ 11・14 ゆつくりと時間をかける破壊へと、たとえばジャンクフードの