橋本治、デカッ!! ネット写真で小林秀雄賞授賞式のシーン。 ことしの受章者、山口晃の方がイメージでは、 デカチビ逆転なんだけど。 「ヘンな日本美術史」は日本美術応援団として、 時代の空気にもはまっています。 白描画「枕草
カテゴリー: 本 周辺
湯殿山から『奥の細道』へ
芭蕉の『奥の細道』。 道の奥であるみちのく東北地方を 漫然と歩きつづけたわけではないでしょう。 奥伊勢とよばれた出羽三山の別格にあたる 総奥の院ともいうべき湯殿山参詣して3句。 ・涼しさやほの三か月の羽黒山 ・雲の峰幾つ
『ハウス・オブ・ヤマナカ』の時代の情熱
『ハウス・オブ・ヤマナカ』 ~東洋の至宝を欧米に売った美術商~ この本を急に読みたくなったのは ふたつのきっかけがあります。 9月あたまに、チャンパ王朝、フエ王朝への美術探訪。 あらためてアジア美術のすごさに圧倒されたこ
『真夜中の弥次さん喜多さん』と『新東海道五十三次』
しりあがり寿『真夜中の弥次さん喜多さん』と 井上ひさし『新東海道五十三次』 この2冊を同時に読みすすめました。 十返舎一九の『東海道中膝栗毛』。 1802年から1822年までの21年にわたる長期間に 43冊のシリーズ、大
山口の限界集落、金峰で5人殺害事件
山口の限界集落、金峰で5人殺害事件が起きました。 すぐに連想したのは、<八つ墓村>よりは、 <河内10人斬り>。 河内の金剛山での大量殺人事件をモデルに 町田康が『告白』をかいています。 町田の文体が河内の濃密で獣臭い空
『ミクマリ』 窪美澄
みくまり。 水分り。 水配り。 山から流れ出る水が分かれる所で 昔から神様をおまつりして、豊饒を祈った。 また、派生して、女性の安産を祈願する 神々にもなった。 ミクマリ。 『ふがいない僕は空を見た』 短編のタイトルが『
安田浩一と石井光太
ノンフィクションを、つづけて読みました。 『ネットと愛国』 安田浩一は1964年生まれ。 今回はネット右翼がテーマですが、 社会問題をとりあげて今一番骨があります。 『感染宣言』 石井光太は1977年生まれ。 『遺体』は
すべては神の御加護があったから
この3日連続して3冊の本を読みました。 集中した方が、全体像がつかめることと、時系列に ふりかえることができると判断したからです。 ①『カウントダウン・メルトダウン』 舟橋洋一 著 ②『死の淵を見た男』
等伯の『松林図屏風』
ボストン美術館展で、蕭白を。 京都国立博物館での蕭白ブームが ついこないだと振りかえってみると 2005年ですから、もう8年。 若冲、蕭白ときて、等伯。 直木賞も『等伯』の安部龍太郎。 発表3月号に島内景二さんが評論を書
相澤啓三 『光源なき灯台』
相澤啓三 『光源なき灯台』 高見順賞の詩集『マンゴー幻想』が2004年。 そのあとも詩集は多い。 歌集は2003年『風の仕事』以来ですから 9年ぶり。545首。 第一詩集が1961年ですから、 半世紀以上の創作持続力。お