田舎でヤマイモをみるとウズウズ。自然薯は持ちにくい がみつけたら必ず買う。ほかに黒丸いツクネイモ、大仏 の掌のヤマトイモも見たら欲しい。短冊で食べる<長い も>のほかは濃厚とろろの自然薯系統と思いこんでいた。 (やまのい
しらすは用宗にかぎる
しらすとはいわん。大阪はじゃこ。ざこがなにぬかしとん ねん。特に乾燥度の高いちりめんじゃこがなじみ。静岡 は用宗漁港のしらすを食べ衝撃。鮮度のもたらすあえか な命としたたかな旨味。一気にかっこむ残酷なたのしみ。 (用宗し
後朝に歌を贈る役目の男はつらいよ
セックスのあと脱いだ衣と衣を体にかけて眠る。翌朝そ れぞれ衣をつけて別れるから<きぬぎぬ>。ことの後の 朝、という漢字をあてるのもどうなんやろね。男はその あと必ず和歌をつくって相手の女性に贈るのが義務とか。
趣味がヴァイオリンてカッコいいよなぁ
食句塾の仲間、三甫さんのコンサート。弦楽アンサンブ ルの会でバッハやヴィヴァルディを。ええ歳したおっさ んがタキシードでセレナーデ、粋やおまへんか。『四季』 も春夏秋冬の通し。偉大なプロよりも音色が心に沁みる。 モーツア
酔いどれ歌仙翌日のB級グルメ
4人歌仙。深夜2時近くに36句満尾。ワイン4本空け てあとは熟睡。翌朝、B級グルメグランプリの富士宮へ。 やきそばの旗ははためいてもみんな車で移動するだけだ から町に活気がない。お味も大阪とは土俵が違いまっせ。 http
富士山南麓そば街道:3時間で4軒
沼津の住人からの情報。どうせ観光用の仕掛けと期待し てなかったが『こばやし』は技アリ1本。来た甲斐あっ た。はしご4軒、あばらやで田舎のおっちゃんが暇つぶ しに打ってる程度もあったけどそれあってこそ蕎麦街道。 (そば街道
ディープ兼本のアッパレミシュラン
大阪のディープゾーン萩ノ茶屋を知り尽くす男がごく普 通の中華屋、居酒屋からアッパレを見事にかぎ分ける。 今回は堺の辺境にある『夢郷』。アキレス腱、干豆腐麺。 中国東北料理が大注目。ダメだし、喝!の店も覗きたい。 
『あらさん』は”和紙クラブ”のお干菓子
和三盆に水分を加えて霰の如く丸めただけのお菓子。ほ ろりとくずれるはかなげな口溶け。ひろがってゆくほの かな甘さの余韻。どこの和菓子屋さんかとおもたら『和 紙クラブ』。典雅な包装紙を扱う柳瀬商店さんならでは。 (和紙クラ
通天閣の股ぐらでこんな夜の楽しみあるんや
レトロなバー『BABY』。ニクイのは澤野工房のジャ ズが流れる。このユニークなレーベルの表看板はなんと 新世界の履き物屋さんなんやて。つまみに『梵』のカツ サンドを出前して貰う。串カツとゲイの街でこんな夜も。 (澤野工房
石川文洋『四国八十八カ所』はレクイエム
ベトナム戦争で殉職した戦友カメラマン12人への鎮魂 の旅でもある。車谷長吉の巡礼記が出版されたばかり。 イスラムのメッカ巡礼、キリストの聖地巡礼、熊野詣、 伊勢参り。聖と汚れのあわいを人は昔も今も旅し続ける。 (石川文洋