7月10日、ランボオ18歳の事件。「地獄の季節」で 文壇をひっくり返してはその後あっさりと武器商人にな ってわずか37歳で死んだ。塚本邦雄の短歌「輝くラン ボー来たり、はじめて晩餐の若鶏のみだりがはしき肋骨」。 (ランボ
モンポウ : 沈黙の音楽
梅雨はときに激情を露わに豪雨を降らしたかと、見る間 に暗い雲から太陽の光。空に”ヤコブの階段”がかかる。 高橋悠治のピアノを聴く。カタロニアの作曲家モンポウ のひそやかな響きは光と影のヤコブの階段を降りてくる。 (高橋悠
『あちゃらかぱいッ』 : 色川武大
この作家のおかげで<ナルコレプシー>が認知されるよ うになったのでは。麻雀でてんぱっていても寝てしまう 病気。同類なので親近感がある。売れない芸人のあかん たれさを肌ざわりで感じられん奴とは酒を飲みたくない。 (本)ht
三代にわたる和田萬"家族の肖像”
和田萬初代の写真がでてきた。正装した肖像写真で夫婦 別々に記念撮影したようだ。二代目、三代目もあるので 額装をして事務所に掲げる。横並びにすると明治大正昭 和と和田萬を流れすぎた時間が背景から溢れ出してくる。 (家族の肖
吟行・新世界 : 食句塾
4時間滞在。先行イメージきついので発想パターン化で 苦吟。花梨「わだかまり酢がとりなして鱧の皮」。大阪 語るなら『鱧の皮』。「こわいもん見たい見せたろすっ ぽん首」「どて焼きのすじを分けあう男娼ふたり」大象。 (鱧の皮)
西瓜6切れでバイアグラ効果
子供の頃から西瓜が苦手。あの”いかにも”無邪気さが どうも。でもそんなこと言うてられへん。こんなニュー ス流れたからには西瓜品切れ間違いなし。皮に高濃度に 成分があるらしいから、西瓜の奈良漬け食べたらどやろ? (米テキサ
『短歌・俳句の社会学』 : 大野道夫
「空爆にキャラメル持って!」。戦時中の広告は単語の 背景が分厚すぎてギャグになる。”文化としての格闘技” の考察対象に大象短歌を引用してもらい恐縮。「トルコ 原産金胡麻搾り工場の男らはグレコロマン・レスラー」。 (グレコ
なごり雪もいいけど、豆腐屋さんはご近所で
”なごり雪”は小野さんの傑作豆腐。ここの胡麻豆腐は かそけき滋味の余韻。そうはゆうても豆腐は近所にひょ いと買いにいくもん。天神橋商店街5軒の豆腐を食べ比 べ。前田豆腐”大和揚げ”のふるふるは浮気心をそそる。 (小野食品
『日本の10大新宗教』 : 島田裕巳
ここ1ヶ月、宗教に近い精神性にある。浄化と無我。こ の意識は仏教か神道か。はなから救いや御利益を求める 祈りは物欲しげ。世界視野ではイスラム復興を筆頭に新 宗教が生み続けられている。人は祈りの秘儀なくしては。 (本)ht
除草には、ジュンテンドーの熊手
農業に取り組む若手は骨がある。島根で今年から挑戦し てくれる反田青年も有機ゴボウでは勇名をはせている。 その彼が除草には絶対的な効果と大絶賛。出張先で購入 してきたがやはり使い勝手も抜群。牛蒡が食べたいなぁ。 (反田組)