グランメゾンとビストロ。料理人のバランスの問題で比 較はできない。その点で、東三国の空気が静止した町内 会にこのレベルの蕎麦屋があって、近所のおっちゃんが 昼間1400円の牡蠣蕎麦を食べる暮らし。塚本にない。 http:
『上町台地ファンタジー』 : 別冊<天満人>
毎号、大阪の魅力を発信。今回は<上町台地>と地域ワ イド。特集から小さい記事まで、芸能をベースにユニー クな大阪人が次々でてくる。糸川輝史の写真がええ味。 なにより自転車で走り回ってる井上編集長、出汁でてる。 http:
『鶴太郎流 墨彩画入門』
「お風呂から上がったらグレープフルーツを剥きます」。 最後の片岡鶴太郎の覚悟は禁欲の絶頂。湯上がりに食べ ないで、翌朝生きていたらいただくことができる。仮に 死んでいたらそれはお供えになる。始めてから4,5年。 http
五臓六腑が悪さする
五臓はわかっても六腑は?内臓器官にぴたりあてはまる ものではなく胃や腸以外に『三焦』もある。漢方の考え。 先日知人が腸閉塞に。30年前に暴漢に刺された腸の癒 着が原因。時間を越えて遠い過去が悪さしにくる。怖い。 http
左義長 : 高津神社のとんど焼き
とんど焼き、ゆうても【左義長】の言葉は新聞からも消 えた。恒例の”たぶん日本一の屋台たち”。いいだしっ ぺは『ながほり』中村さん。どこも長蛇の列。和田萬か ら<高津の富くじ>の景品を。当たった人は縁起ええよ。 http:
和蝋燭 : 闇のゆらぎ
<世沙弥>では出迎えや食事後半の気分転換に和蝋燭を 灯す。炎がゆらぐたび闇の質が変わる。これが洋蝋燭に ない魅力。谷崎潤一郎『陰翳礼賛』をひくまでもない。 融点が低く熱くないのも特徴。谷崎はプレイに使ったか? http:
『愚か者』 : 車谷長吉
自分自身をとことん晒し者にする<覚悟>とそこまで追 いつめなならん<業>。生きることの底深い<因果>を 鈍器でしたたかにどやしつける短編が並ぶ。飾磨郡あた りの生家が舞台 であれば、本を置いてしばし身震いが。
桂雀三郎 : ジ オープン寄席
20人のスペースで、雀三郎を聞くための手作り寄席。 枝雀の面白がらせが痛々しゅうてパス、その系統も敬遠。 ところが雀三郎はどうもその正反対。飾り気のない素の 人間性が上方落語の登場人物にしっくりおさまるのが芸。 
筑豊ラーメンばさらか
九州出張。豚骨スープと紅しょうが。辺鄙ないなかでも ラーメンがうまいのは炭坑があったから。盛り上がる肩 に真っ黒な玉汗をころがせて寡黙な男たちが無骨な手で 鉢をわしづかみでかっこむ。替玉はもちろん<バリ固>。 http:
『うめめ』 : 梅佳代
ほたえ、いちびり、てんごしてる悪ガキどもが被写体と なってるからてっきり大阪と思いこんでいたが、この写 真家は石川出身で舞台は東京でした。大阪のどツボ、鶴 橋出身の森村泰昌の変化球体質がやっぱり大阪的なんか。 http: