Archive for category 短歌・俳句周辺

【 タイム食句】 08・06〜08・10

8・10
忘れてた米屋がレンズの片隅でつぶれてるのを見たという旅 : 我妻俊樹
〜〜リュックから腹話術師が顔を出す

8・9
叩くなと書かれし西瓜みな叩く : 仲寒蝉
〜〜へそのまがりの先よみやすし

8・8
西瓜という水ひとつぶの球体をだいじ、だいじと抱えて帰る :  千種創一
〜〜ぶらさがるゴーヤに似たる怒り湧く

8・7
秋来ぬとサファイア色の小鯵買ふ : 杉田久女
〜〜モンゴル産の松茸がもう

8・6
倍速でご覧下さい(かなしみは)コロナビールのレモンの落下 : 石川美南
〜〜真向かってほくろ数えあう数秒

・幾たりと訣れ香水瓶に減る : 翠胡

句会のおやつ
三甫の台湾土産。

短期語学留学で大学の成人教育部に。
寮で1ヶ月自炊生活だって。地元ぴたっと密着。
世界中の若者と友達になれるし。
彼はこれにはまってアメリカ、中国などへたびたびトライ。
定年後、ぼやっと船旅する老人ボケ豪華客船なんて
あほらしい。

ちなみに、食句塾8月例会
・香水や国言い当てる税関吏 : 三甫

・幾たりと訣れ香水瓶に減る : 翠胡

失われたのは過ぎし日の愛と情熱

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食句塾 9月例会

9・3(日)

兼題::ジャム・砂

【 タイム食句】 08・01〜08・05

8・5
事務員はパパイヤ他人のために切る : 田島健一
〜〜割烹着ママ西瓜のよだれ

8・4
糖分が足りないせいで心地よく大事な何か忘れて生きる : 伊藤汰玖
〜〜腐ってきた足は切りましょ順々に

8・3
般若波羅蜜多甘そう涼しそう : 池田澄子
〜〜にほひ嗅ぎ分けうまい鰻屋

8・2
氷売りが扇売りとすれちがふ橋たつたそれだけの推理小説 : 笹原玉子
〜〜もしもしと未必の故意咎められ

8・1
抱き付かれ男体硬し生ビール : 関悦史
〜〜肉体溶かす軟水の酒

【 タイム食句】 07・26〜07・31

7・31
舌はおそろしき肉の端 捨苗の夏菊腐りつつ花兆す : 塚本邦雄
〜〜軟骨の妖しき変化汗みどろ

7・30
焼きそばのソースが濃くて花火なう                                : 越智友亮
〜〜マヨと辛子と間違え美味し

7・29
オレンジの皮は厚くてこんなにも大事に守らねばならぬとは : 松城ゆき
〜〜ザク切りで真実はプチ拍子抜け

7・28
すっぴんでいいから来いよ冷し酒           : 平きみえ
〜〜同じ匂いのするもの同志

7・27
ジャムを煮る場面幾つもかさなれどこちら向かざる宮下順子 : 尾崎まゆみ
〜〜遠近の浪漫とポルノぼけてゆく

7・26
白玉のくぼみや明日は金借りな                                    : 川上弘美
〜〜アコムのあの娘笑窪が二重


7・25
パクチーも魚醤もつひに鼻につき腹立つごとき満腹に在り : 島田修三
〜〜スパイスの最後は汗の一滴を

7・24
冷蔵庫に入らうとする赤ん坊                                         : 阿部青鞋
〜〜望みどおりに母屋を奪ふ

7・23
次の世はワタリガラスに生まれよう水曜日出すゴミを食べよう : 藤島優実
〜〜独身に裸にされた花嫁も

7・22
卵は留まるか流れるかする氷島だらう                             : 加藤郁乎
〜〜拒みきれぬメレンゲ崩るる

7・21
砂畑のしき藁のうへにうすみどり西瓜の蔓の延びのすがしさ : 古泉千樫
〜〜隠し梅すいかスープのあとをひく

【 タイム食句】 07・16〜07・20

7・20
蟻喰の舌を登れる蟻二三              : 中原道夫
〜〜匕アリと騒ぎ国家安泰

7・19
きも吸ひの澄みたる底にきもといふ變なかたちの大切なもの : 小池純代
〜〜終の餐白焼きあれば穏やかに

7・18
陵墓みなリングと化すや蛸まつり                  : 小津夜景
〜〜ダンシング・クイーンと化す北斎

7・17
お刺身の上に乗ってるタンポポも食べた童貞喪失の夜         : 小坂井大輔
〜〜盆栽に缶詰さくらんぼ接ぎ木

7・16
身に覚えなきマンゴオの届きけり                  : 西原天気
〜〜過ぎ行きの冤罪にて候

江夏豊の俳句

食句塾 vol.57 夏号 合評会

・目の前で懐かしくなるかき氷 : 主水
・ものわすれじゅうぶんにして梅茗荷 : 弥華藍
・何処よりはずれし螺子か花曇 : 青うさぎ
・夫人余業に画廊を開くさくら雨 : 翠胡

・福助に相伴させてよもぎ餅 : 酔象
BLに読んだ、といわれビックリ。
なるほど、いい句に立ち上がった。

後半の雑談で、
意外な俳人の話題に。
江夏豊が俳句をつくってるらしい。

すいすいとモーツアルトにみづすまし : 二八
かりんとう炬燵を囲む猫もかな    : 二八

俳号、二八はいわずとしれた阪神時代の背番号。

 

【 タイム食句】 07・11〜07・15

7・15
蜩のこえは水色 うっとりと米びつのなかに指を忘れて : 鈴木美紀子
〜〜後追いで鳴く奴がいて凹む蝉

7・14
とんかつに千切りキャベツなだれこむ : 金子敦
〜〜蝉の蛮行許してやろう

7・13
八千巻の書読み尽きて蚊の如く痩す痩す生ける君牛を喰へ : 正岡子規
〜〜老いたればコレステロール値高くせよ

7・12
ところてん突然つよく名前呼ぶ : 田島健一
〜〜スラングに慣れ巻き舌上手

7・11
いとこ死にまたいとこ死に真夜中の廊下廊下に歯をみがく音 : 渡辺松男
〜〜結界の両手ほどけばやわらかく

【 タイム食句】 07・06〜07・10

7・10
中位のたましいだから中の鰻重                                               : 金原まさ子
〜〜永遠の遠泳日本産

7・9
海を見ぬ日々が私を造りゆく缶のキリンを凹ませながら : 西之原一貫
〜〜懶惰らんゴミ屋敷なる星に棲む

7・8
油虫殺すいちめんの夕日いろ              : 加藤楸邨
〜〜地球託すに千年はやい

7・7
陽の色の甘きマンゴー食むごとに強烈な女になる錯覚あり : 梅内美華子
〜〜パパイヤに脱皮蟹大喰ひの罪

7・6
自家製梅酒その話長いのか             : 曽根主水
〜〜かりんかかりんかかかりんかまや

【 タイム食句】 07・01〜07・05

7・5
笹の葉を吹き来たる風夏の夜の奴豆腐をなほ白くせり : 高野公彦
〜〜蛍火の両性具有青青し

7・4
乳に蛸載せて行き交ふ女たち                           : 竹岡一郎
〜〜半化粧なり北斎刺青

7・3
ぼくたちは失敗のあとを生きてゐるポットにティーの葉ををどらせて : 魚村晋太郎
〜〜すり鉢で大葉とライム雨兆す

7・2
湯気たててなんかないのという裸                     : 長嶋有
〜〜ガリガリ君に飽きて夏痩せ

7・1
櫻桃にひかる夕べの雨かつて火の海たりし街よ未來も : 塚本邦雄
〜〜種飲めばハートで爆裂ゲリラテロ


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