Archive for category 短歌・俳句周辺

【遭遇一句  −2020】2020/09/21~09/25

09/25

道多き那須野の御狩の矢さけびにのがれぬ鹿の声ぞ聞こゆる : 藤原信実 

〜おくのほそ道・那須野の段

 

09/24

秋澄むや一人が楽しさうな人 : 安藤恭子

 

09/23

夕ぐれといふはあたかもおびただしき帽子空中を漂ふごとし : 玉城徹

 

09/22

洟かんで耳鼻相通ず今朝の秋 : 飯田蛇笏

 

09/21

朝乃山大関となり観たいなあ大言壮語吐いてごらんよ : 池田はるみ

【  タイム食句 ー2020  】2020/09/21~09/25

09/25

秋涼し手ごとにむけや瓜茄子 : 芭蕉

 

09/24

秋晴のひかりとなりて楽しくも実りに入らむ栗も胡桃も : 斎藤茂吉

 

09/23

冷めて色濃い芋の煮っころがし淋し : 池田澄子

 

09/22

玉かぎるほのかに未来ひらけたり歯を補修して医院出るとき : 高野公彦

 

09/21

卵かけごはん、でいいよ。秋の空 : 岡井隆

【遭遇一句  −2020】2020/09/16~09/20

09/20

はんこ屋という秋風に近きもの : 永末恵子

 

09/19

好きならば許せるはずのひと言に大きく開く朱の曼珠沙華 : 熊谷純

 

09/18

男老いて男を愛す葛の花 : 永田耕衣

 

09/17

旅先にふたりでひとつのトランクを引きゆくやうに君と暮らさむ : 田口綾子

 

09/16

肉体は何の葉ならむ夏終はる : 阿部青鞋

【 タイム食句 ー2020 】2020/09/16~09/20

09/20

エルサレムに糞の門あり食の門すなはちくちびるはいづこぞ : 高橋睦郎

 

09/19

飛び飛びに席空いてゐる菊膾 : 藤井なお子

 

09/18

卵黄を白飯に落すならはしのまた復へりきて冽き秋日 : 葛原妙子

 

09/17

唐辛子ばかりの鍋の見えにけり : 西村麒麟

 

09/16

「歯の無い口」という句もありて五十二歳 初婚の一茶が思い居し老い : 佐佐木幸綱

【遭遇一句  −2020】2020/09/11~09/15

09/15

天気予報の男が笑う 一家離散はすましたるらし : 高瀬一誌

 

09/14

身にしみて一つぐらゐは傷もよし : 能村登四郎

 

09/13

カーテンのレースは冷えて弟がはぷすぶるぐ、とくしやみする秋 : 石川美南

 

09/12

軟骨も鍛え九月の武井壮 : 曽根主水

 

09/11

音楽が生まれる前の音楽をつくりながらの寝返りを打つ : 中野霞

【  タイム食句 ー2020  】2020/09/11~09/15

09/15

柘榴が口あけたたはけた恋だ : 尾崎放哉

 

09/14

壺漬けのカルビをトングで引き上げる 私の欲はどこまであるの : 乃上あつこ

 

09/13

本物の栗をぬひぐるみの熊に : 矢野玲奈

 

09/12

バナナの皮の黒点滲みゆくほどの速さにて台風が近付き : 惟任將彦

 

09/11

俺の脳にもろこしが詰まっているぞ : 松本勇二

【遭遇一句  −2020】2020/09/06~09/10

09/10

帝国に堂々たるやおわい船 : 筑紫磐井

 

09/09

わたくしも誰かのカラーバリエーションかもしれなくてユニクロを出る : 辻聡之

 

09/08

いつも一人で赤とんぼ : 山頭火

 

09/07

鷗外の口ひげにみる不機嫌な明治の家長はわれらにとおき : 小高賢

 

09/06

渚にて金沢のこと菊のこと : 田中裕明

【  タイム食句 ー2020  】2020/09/06~09/10

09/10

 アリナミンよりほほゑみが効くなんて言の葉で妻が喜ぶとおもふか : 松平盟子

 

09/09

梨を食む月からの水こぼしつゝ : 中村安伸

 

09/08

君の来ない夜にトイレで聞いているあいつの席のシャンパンコール : 手塚マキ

〜ホスト万葉集

 

09/07

肩が丸くて秋の果物のいろいろ : 上田信治

 

09/06

うつせみの命を惜しみ浪にぬれ伊良虞の島の玉藻刈り食す : 麻績王(おみのおおきみ)・万葉集

紅ズワイは9月が解禁

カニ・・・?
なんでこのクソ暑い時に?
よそ見しながら箸をつけて
蟹の旨味にビックリ、二度見。
「解禁したばっかり」
大将の言葉にまたまた???
ズワイガニは11月が解禁のはず。
聞けば、香住の紅ズワイは9月が解禁だそうな。

<食句塾>9月例会
・炎昼の電柱すべて骨である   :飛白
・あかるい国!月が頭蓋骨みたい :主水
・新涼やどぶに揺蕩う蝉の腹   :亀歩
三橋敏雄の「いっせいに柱の燃ゆる都かな」
をイメージした。

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食句塾 10月
兼題:土産(食限定)・解

伊良胡の保美村

鳥羽からの海路には、神島が顕れる。
三島由紀夫の潮騒の島。
伊良湖の古風な宿は猫とキースへリングがお出迎え。
芭蕉、三島、へリングとつながれば匂ってくる。
帰りはゆっくり渥美半島縦断の路線バスを。
バス停留所は<保美>と書いてあった。
大好物の伊勢うどんにありつけなかったので、
旅の〆に胡麻おろしそば。梅わかめそば。
自宅に戻ってから「笈の小文」の資料を振り返ったら、
杜国の隠棲先は<伊良胡の保美村>と発見。
ああ、あの数時間は杜国と芭蕉の空気を吸ってたんや。

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