Archive for category 短歌・俳句周辺

【 タイム食句】 10・11〜10・15

10・15
刃を入るる隙なく林檎紅潮す : 野澤節子
〜〜紅葉踏むとき女人危うし

10・14
薄蒼き点滴瓶の真空をNIPPONIA NIPPON 飛び去ってゆく : 小佐野弾
〜〜だれがガラパゴスやねん絶滅絶叫

10・13
秋風や汝の臍に何植ゑん : 藤田哲史
〜〜あすは死すとも希望を託す

10・12
田んぼのなかのケーキ工場夜明け前あかあかと灯り昼暗くある : 川野里子
〜〜わけありに行列つくるわけあり人

10・11
飮食で暮るる一日や実紫 : 津田このみ
〜〜ちゃぶ台返しの力弱法師

【 タイム食句】 10・06〜10・10

10・10
死ののちもみひらく鰯わたくしはこんなにたやすく加害者になる : 松城ゆき
〜〜冤罪を未生以前に蒙古斑

10・9
秋冷やチーズに皮膚のやうなもの : 小野あらた
〜〜ぺろぺろりんちょ足指の皮

10・8
ドトールの喫煙席の磨硝子へだてても銀河系はよごれる : 尾崎まゆみ
〜〜歪むまでに飲む噎せる吐くラテアート

10・7
人間に人間未満新走り : 島田牙城
〜〜修業の後は獣の栄えを

10・6
あかつきのあけびゆるらに口ひらき秋の紫ふかくおそろし : 馬場あき子
〜〜木の実裂けテロル前夜の静けさよ

花博はコスプレの聖地に

花博はコスプレの聖地になっていた!

食句塾秋の吟行で鶴見緑地へ。
花博のあとの放置プレイで
すっかり廃墟感萌え萌え〜。

そのうち、森のあたりになんか違和感。
コスプレ族がゾクゾクと・・・あふれかえって。
これはなかなかの不思議発見パラダイス。

公園の荒み具合もほどよく、
一番は薔薇の実。

吟行句
*色鳥やコスプレの杜を横切り : 菜摘

*花嫁を欲しがる一坪の花野 : 主水

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1)季刊誌秋号合評会 : 10・29(第5日曜)
2)11月例会 : 11・5(第1日曜)
会場 : 八知邸(天王寺)
兼題 : 巻く(必ず食関連)・  会

【 タイム食句】 10・01〜10・05

10・5
ものの種にぎればいのちひしめける : 日野草城
〜〜チェリーボーイ全員集合

10・4
舌裏にかくしておいた錠剤が果実の種になりますように :  鈴木美紀子
〜〜脳内に季はめぐりて花競う

10・3
つぶあん派こしあん派ゐて月を待つ : 金子敦
〜〜優柔不断半殺しされ

10・2
嚥みくだしたきは聖なるそのいのち瑠璃壺にねむる舎利のひとつぶ : 南輝子
〜〜殺むるも愛とはいえカニバリズム

10・1
秋の暮ウェイトレスの足らぬ店 : 阪西敦子
〜〜よろしかったでしょうかよくない

【 タイム食句】 09・26〜09・30

9・30
わが飼へるちちははのためはらみたる稗あはれ粟の泡あはれ : 塚本邦雄
〜〜新米を祝ぐことばうら悲し

9・29
秋めくや夕餉の卓に知らぬ人 : 林雅樹
〜〜蒲団とりあふ雑魚寝きぬぎぬ

9・28
あれからどうしてると問ふ旧友にしてあれから切なく太り始めた : 島田修三
〜〜再会の三杯すぎてぐずぐずに

9・27
米の字の肛門に見ゆ秋祭 : 北大路翼
〜〜スカトロ大事大政奉還

9・26
盗もうとすれば盗める長ねぎの箱あり朝の蕎麦屋の前に : 大松達知
〜〜大根でおろしせいろの二時ランチ

【 タイム食句】 09・21〜09・25

9・25
秋の夜や紅茶をくぐる銀の匙 : 日野草城
〜〜子宮からみた記憶くきやか

9・24
御徒町トイレの鏡 酔ひふかきわれは似てゐる中尾彬に : 坂井修一
〜〜見も知らぬジジイが我と認証さるる

9・23
カステラが胃に落ちてゆく秋の昼 : 大野林火
〜〜夜の煮魚新生姜添え

9・22
良寛の毛剃り頭に触るるごとまろき漬物石を撫でたり : 高野公彦
〜〜新涼に禿つかみたり信号待ち

9・21
失恋や御飯の奥にいなびかり : 高山れおな
〜〜埋み火ふかく内臓脂肪

【 タイム食句】 09・16〜09・20

9・20
焼き上げし秋刀魚より抜く直線の骨美しき秋となりたり   : 高橋爾郎
〜〜風葬へ灰干しの喉うず高く

9・19
草の露吸うてすげなき朝なりけり                            : 沼尻巳津子
〜〜さっきまでみた夢のあとさき

9・18
梨食ひて梨の時間の流れたる何ごともなきゆふべなりけり  : 荻原裕幸
〜〜しりしりと恥ぢらひ肌に沁みわたる

9・17
アラーム泣く観音開きの冷蔵庫             : 大城あつこ
〜〜おおかみが来るなら闇鍋に

9・16
ヨカナーンの首もなければ古伊万里の皿はしづかに秋風を盛る : 照屋真理子
〜〜月影に猿女舞ふうちオペラする

【 タイム食句】 09・11〜09・15

9・15
かまきりをのむかまきりのほそい喉 : 福田若之
〜〜見て見ぬふりの仏の智慧は

9・14
牛乳を電子レンジであたためてこれからもつきあってください : 土岐友浩
〜〜唇で膜ゆっくりとそれからは

9・13
爛々と昼の星見え菌生え : 高浜虚子
〜〜太陽フレア悪増殖中

9・12
口うつしされた輪ゴムがどうしてもどうしても輪ゴムの味がする : 加賀田優子
〜〜酒のあてニューヴァージョンのするめかな

9・11
白桃の肌に入口無く死ねり : 永田耕衣
〜〜還暦にして童貞ニッポン

【 タイム食句】 09・06〜09・10

9・10
食卓塩ふっているのはひたすら時間をふっているにあらずや : 高瀬一誌
〜〜カサコソとセンチメンタルな過去の音

9・9
秋茄子の漬け色不倫めけるかな : 岸田稚魚
〜〜多情多淫を褒めよ讃えよ

9・8
白飯に卵落としつつ想うふ にほんのことばのやはらかきこと : 春日いづみ
〜〜新米の季節めぐりてアルデンテ

9・7
この国がどうなろうとも西瓜切る : 大牧広
〜〜ざっくり赤い哄笑爆破

9・6
父のなかに芥子のながれている夜をうどんすすりてとおく噎せおり : 内山晶太
〜〜焙煎で発芽を止めるジェノサイド

【 タイム食句】 09・01〜09・05

9・5
枝豆の食ひ腹切らばこぼれ出む : 三橋敏雄
〜〜とりあえずビールとりかえしつかぬ

9・4
食い終えて瓦のへりに嘴太鴉はしごき拭えりその嘴を : 真野少
〜〜ナプキンで手品のごとしキレイゴト

9・3
桃剥ける指よ誰にもかしづくな : 高柳克弘
〜〜カノッサの屈辱ひもとく夜

9・2
観たいのはかなしい映画 世界中の夕餉のシーンばかり繋げて : 石川美南
〜〜からみあふ目線と視線どんでんを

9・1
ゆきあひの醤油は白と決めてをり : 島田牙城
〜〜ポポーぶらさがり変身できるかしら


Parse error: syntax error, unexpected '<' in /usr/home/taizoo/taizoo.com/blog/wp-content/themes/arclite-tz/footer.php on line 3