Archive for category 短歌・俳句周辺

遭遇一句 : 11・16〜11・20

1120
毛皮着て王いきいきと醜けれ : 高山れおな

 

1119
樹は風の強い日に切れつていふぢやない 旧友長谷川を見捨てたあの日 : 岡井隆

 

1118
水にゐるごとくに風邪を保ちをる : 鴇田智哉

 

1117
露をだにいとふ倭の女郎花ふるあめりかに袖はぬらさじ : 花魁 亀遊
〜〜有吉佐和子の戯曲
1116
見えぬ眼の方の眼鏡の玉も拭く : 日野草城

タイム食句 : 11・16〜11・20

11/20

おもむろに強火に変えて言うことを聞かぬレタスを炒めんとする : 松村正直  

〜〜上方の益荒男ぶりはきわきわに

 

11/19

吐くだけの息を吸うなり大根畑 : 橋 閒石  

〜〜死んでしまえばおでんに沈む

 

11/18

とりの内臓(もつ)煮てゐてながき夕まぐれ淡き恋ゆゑ多く愉しむ : 辰巳泰子  

〜〜ホルモンの中身知るほどわからなく

 

11/17

戯曲よむ冬夜の食器浸けしまま : 杉田久女  

〜〜列長し顔見世の女子トイレ

 

11/16

水という昏い広がり君のうちに息づく水に口づけている : 服部真里子  

〜〜未必の故意肺炎球菌貰い受け

遭遇一句 11・11〜11・15

1115

愛欲に揉まれしシャツを踊らせて渦なす夜のコインランドリー : 谺佳久

 

1114
解脱解脱と枯葉来たるを掃きにけり : 関悦史

 

1113
このさき石を投げることがあるだろうかたまたま落ちてゐたとして : 平井弘

 

1112
淋しい寝る本がない : 尾崎放哉
1111
人を抱く時間は冬の虹に似て一生のうちのほんのわずかの : 吉川宏

タイム食句 11・11〜11・15

11/15

次の戦争までしやぶしやぶが食べ放題 : 北大路翼  

〜〜黒いボタンで仲居か核か

 

11/14

青年の日はながくしてただつよくつよく噛むためだけのくちびる : 光森裕樹  

〜〜末端に自在な用途解放へ

 

11/13

鳥の血を一切見せず落葉山 : 高柳克弘  

〜〜おでん焼き鳥コンビニ生まれ

 

11/12

にんげんの沸点の低さ風刺してバナメイ海老のまつ赤なスウプ : 松本典子  

〜〜脱皮する柔きところに迷い箸

 

11/11

アボガドのみどりの色も冬の暮 : 今井杏太郎  

〜〜笑笑ながらサラダの残り

二条句会 11月例会

とらちゃんの大盤振る舞いがお約束の二条句会。
鹿肉にはラフランス、
猪肉には自然薯、
大原朝市からの食材は季の宝もの。
とらちゃんは料理人ではなく、料季人。

もてなし料理への挨拶句で天を獲得した千沙さん、
表の顔は能面打ち。
まだ少女のようなので趣味で楽しんでる程度と
思っていたら、今度新作能やりますって。驚いた。
大倉源次郎、茂山逸平、辰巳萬次郎ら錚々たる演者の
新作能『王昭君』。
能面は<蛾眉>は珍しい。

<遭遇一句> 11・06〜11・10

1110
少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ : 山田耕司

 

1109
暮れ残る浴室に来て膝つけばわが裡の宦官も昏くしゃがみぬ : 大森静佳

 

1108

しぐれて二人月面にいるようじゃないか : 鈴木明

 

1107

善も悪もみんな燃やせば簡単だアメリカの洗濯機はごつつう廻る : 林和清  

〜〜きのうアメリカ中間選挙
1106
わたくしがすっぽり入るゴミ袋 : 新家完司

【タイム食句】 11・06〜11・10

11/10

点滴のレモンイエローは我がかつて愛せし服の色かと思ふ : 河野愛子  

〜〜ズタズタにされど鋏は錆びてをる

 

11/9

開店寿司レーン皿渋滞をなほす男 : 池田瑠那  

〜〜ガリの無ければしばし瞑目

 

11/8

かみくだくこと解釈はゆっくりと唾液まみれにされていくんだ : 中澤系  

〜〜傾きぬ誤飲続きの地球人

 

11/7

葱甘し生きる理由は単純で : 櫂未知子  

〜〜闇鍋の底うづくまってる

 

11/6

離陸したとたんはらぺこになったから空中にて鳥の肉を頼む : 九螺ささら  

〜〜肉飽きて雲に脚立で魚を釣る

淀の競馬場 : 食句塾 吟行

淀の競馬場
食句塾 秋の吟行であ〜る。

パドックでまずは毛並みのお勉強。
半グレは芦毛、
黒いのは青毛、
栗毛でも微妙に鹿毛、かげは区別する。

第4レースは全員馬券買い。
当たりは案山子ひとり。
そのあとの句会は気もそぞろ。

サラブレッド系2歳 新馬戦
・爽やかや鹿毛(かげ)の牝馬(ひんば)の初勝利 : 咲也

・芝生1 山1 空8 紅葉1 : 弥華藍

== 遭遇一句 == 11・01〜11・05

1105

恋しくば尋ね来て見よ和泉なる信田の森のうらみ葛の葉 : 狐葛の葉  

〜〜蘆屋道満大内鑑・葛の葉子別れの段

 

1104
秋かぎりといふ守衛ゐる画廊かな : 能村登四郎

 

1103
われ忘れずうすき月夜を池にそひて二人めぐりしひともと丁子 : 与謝野鉄幹

 

1102
鯖雲や犬の興味は他の犬 : 長嶋有
1101
柿の実のあまきもありぬ柿の実のしぶきもありぬしぶきぞうまき : 正岡子規

【 タイム食句 】 11・01〜11・05

11/5

タイカレーのラムは骨付き銀杏散る : 藤原敏史  
〜〜醤油嫌いでニョクマム育ち

 

11/4

別れたと遠くに聞いてあのひとのニッカの壜を棚に眺めつ : 蔦きうい  

〜〜髭面で達磨の笑い麦畑

 

11/3

食ふことに余念無き蟲露の中 : 岩木躑躅  

〜〜背中の丸く隙と見せかけ

 

11/2

恋人をまじえて水炊きをかこむ呼びようのない暮らしの夜だ : 山階基  

〜〜柚子かぼす酢橘はそろた主役待ち

 

11/1

鳥渡る老人ホームのティータイム : 山尾玉藻  

〜〜影絵のごとく消ゆ一人づつ


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