Archive for category 短歌・俳句周辺

【遭遇一句  −2020】2020/05/21~05/25

05/25

昭和二十年五月の空は澄んでゐた : 大牧広

 

05/24

銃口をつきつけられたことのない背中とおもふ汗つたふ背を : 魚村晋太郎

 

05/23

汗の馬なほ汗をかくしづかなり : 八田木枯

 

05/22

朝顔がやぶれて咲いているように見せびらかせてきみのセクシャル : 野口あや子

 

05/21

友よさらば右腕すでに鬼となりぬ : 高柳重信

【  タイム食句 ー2020  】2020/05/21~05/25

05/25

言の葉の響きやお茶の葉の香りしばし聞きおり傘をたたんで : 佐藤弓生

 

05/24

三枚におろされている薄暑かな : 橋閒石

 

05/23

コート置き隣の席と距離をとる独りの食事がさびしい今日は : 松平盟子

 

05/22

茗荷の根濡らしてすゑは忘れ川 : 高橋睦郎

 

05/21

潰してて気づいたけれど苺には案外空気が入っている : 田中有芽子

【遭遇一句  −2020】2020/05/16~/5/20

05/20

ぬばたまの くろかみかはり しらけても いたきこひには あふときありけり : 沙弥満誓

〜万葉集・大伴旅人への告白歌

 

05/19

賢帝の男色にして虎鶫(とらつぐみ) : 小林貴子

 

05/18

空瓶捨場に下りゆきし看護婦がつぎつぎに思ひきり叩きつけてゐる音聞ゆ : 上田三四二

 

05/17

五月、金貨漾(ただよ)ふ帝王切開 : 加藤郁乎

 

05/16

嵌め殺しの窓からみえる国道にだれも渡らぬ歩道橋あり : 鈴木陽美

【  タイム食句 ー2020  】2020/05/16~05/20

05/20

極東の小帝国の豆御飯 : 上野遊馬

 

05/19

デパートへ行かなくなれば季節など知るすべはなくお湯と水飲む : 山川藍

 

05/18

ピザハットの真っ赤なバイク桐の花 : 山本敦子

 

05/17

あの星はなにのはららご また生きて妹よ夏の藍色の恥 : 山中智恵子

 

05/16

たけの子や畠隣に悪太郎 : 向井去来

〜5・15から「竹笋生(たけのこしょうず)」。

もう食べ飽きた頃だが。

【遭遇一句  −2020】2020/05/11~05/15

05/15

はつなつの乳房はやわらかい半島 : 月野ぽぽな

 

05/14

思ひあまりうち寝る宵のまぼろしも 浪路を分けて行きかよひけり : 鴨長明

〜千載和歌集

 

05/13

情という淡い肉塊桐咲けり : 佐孝石画

 

 05/12

ねえ / ひかりのてがみをなんでくれるのわたしはここでしんでいくのに : 柳本々々

 

05/11

鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ : 林田紀音夫

【  タイム食句 ー2020  】2020/05/11~05/15

05/15

精神の下方修正 蕎麦がないので温かい冷麦たべる : 生沼義朗

 

05/14

そらまめのみんな笑つて僧のまへ : 奥坂まや

 

05/13

わが内臓(わた)のうらがはまでを照らさむと電球涯なく呑みくだす夢 : 辰巳泰子

 

05/12

母の日のてのひらの味塩むすび : 鷹羽狩行

〜10日が母の日。コロナ今年は5月が母の月。

 

05/11

血の跡に大麦いく粒か零れおり山羊を屠りて牲したるらし : やまたいち

『血と薔薇』 澁澤龍彦 責任編集

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『血と薔薇』 澁澤龍彦 責任編集
エロティシズムと残酷の総合研究誌
創刊号 1968

悦楽園園丁辞典1
塚本邦雄の連載がここに始まった。

【遭遇一句  −2020】 05/06~05/10

05/10

夕雨に縫はれしづかに夜となる あなたに逢へば一晩老いる : 藪内亮輔

 

05/09

野はむらさき平行棒の夜明けかな : 太田紫苑

 

05/08

わたしなど夢の奥地にいたころは毛のある枝とよばれていたが : 山階基

 

05/07

人来ればおどろきおつる桐の花 : 前田普羅

 

05/06

道のべに清水流るる柳陰しばしとてこそ立ちどまりつれ : 西行

〜夢幻能「遊行柳」はこの歌を元にしている。(観世信光)

【  タイム食句 ー2020  】2020/05/06~05/10

05/10

姉死んで妹あける豆の缶 : 冬野虹

 

05/09

爪楊枝のはじめの一本抜かんとし集団的な抵抗に会ふ : 花山多佳子

 

05/08

雷の下キャベツ抱きて走り出す : 石田波郷

 

05/07

うまざけを一生の玻璃(ぐらす)一息に吞み干すなして逝きぬSiele(シーレ)は : 高橋睦郎

〜エゴンシーレは百年前のスペイン風邪で夭逝。

 

05/06

次男には次男の役目柏餅 : 森下康子

「茴香變」塚本邦雄

#bookcoverchallenge −1

「茴香變」塚本邦雄
限定三百部

茴香はもと回香です。魚、肉等の鮮度の落ちたのも
これで「香りか回る」意あり

手紙を添えて戴きました。
今年生誕百年に当たります。


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