Archive for category 短歌・俳句周辺

【遭遇一句  −2020】2020/07/26~07/31

07/31

せみのはの透きて明るき悲しみを素肌に着むや吾老いにけり : 高橋睦郎

 

07/30

夕顔やひらきかかりて襞深く : 杉田久女

 

07/29

もののふの馴らすすさみは面立たしあちその退(しさ)り鴨の入首 : 西行

 

07/28

仏壇に尻を向けたる団扇かな : 夏目漱石

 

07/27

星のしとねに神戸は眠るりやうりやうと星めぐりの口笛を吹くのは たれ? : 南輝子

 

07/26

眉掃きを俤にして紅粉の花 : 芭蕉

【  タイム食句 ー2020  】

07/31

主婦の夏指が氷にくっついて : 池田澄子


07/30

桃色の炭酸水を頭からかぶって死んだような初恋 : 田丸まひる

 

07/29

うそつく舌ちぎれて雨の花ざくろ : 熊谷愛子

 

07/28

レトルトのたぷたぷを揉めばたぷたぷと同情された日を思い出す : 高橋彩

 

07/27

滅びゆくものの匂ひや缶ビール : 北大路翼

 

07/26

君の渇きが増してゆくとき南方の町のどこかで水位がさがる : 笹原玉子

・風鈴の中に小さな人でなし : 主水

世界最高のスパイス
「大阪七味〜けつねうろん」
カンドーした果風さんが、
九谷の作家・戸出雅彦さんに
七味入れを造ってもらった。
(*写真が下手ですんません、
蓋の取っ手は黄金のきつね)

果風さんまじえて、<びび句会>。

・風鈴の中に小さな人でなし : 主水

・素数ゼミ土中の夢を語り出し : 美好
〜17年周期、13年周期で北米に大発生するセミを
「素数ゼミ」。不思議ですね。

念仏寺 : のん句会(第1回)

梅雨の晴れ間に、新規結成初句会、
有馬温泉吟行からスタート。

潜水艦艦長が2名揃うのも珍しい、
メンバーは艦底に迷い込んだ者たち。

<玩具博物館>
お土産もん屋さんレベルと舐めとったらあかん。
ガイドさんのパフォーマンスがすごい。
<念仏寺>
沙羅双樹が有名。すでに6月に花散りしあと。
見渡せば花も紅葉も無かりけり・・・
この定家のみた幻を我々も体験することとなった。

句会はここの和室をお借りして。
珍句、怪句、迷句がほとんど、だけど駄句は無し。
素晴らしい進水式となりました。

【遭遇一句  −2020】2020/07/21~07/25

07/25

夕風にはてはありけり青蝉の終ありけりきみ逝しとぞ : 山中智恵子

 

07/24

虹立ちぬ空には何もはじまらぬ : 阿部完一

 

07/23

夏至に死するゴキブリのことこころなきたれか眺めむ日蝕のこと : 水原紫苑

 

07/22

ぼうふらの浮力・重力・非暴力 : 花谷清

07/21

女を捨て蛇と呼んだ男たち 法に触れてゐないといふ男もあり : 梅内美華子

【  タイム食句 ー2020  】2020/07/21~07/25

07/25

ほどほどに詰まらぬ話ところてん : 西村麒麟

 

07/24

海月とう町に一軒の小料理屋に中折帽の父が入りゆく : 千々和久幸

 

07/23

精悍になる二度揚げの鬼虎魚 : 松下道臣

 

07/22

飲食のさなかましろき魚の肉に添いたる血管をはずしゆく : 内山晶太

 

07/21

大粒の雨が来さうよ鱧の皮 : 草間時彦

【遭遇一句 −2020】2020/07/16~07/20

07/20

親に似て肩幅ひろき浴衣かな : 久保田万太郎

 

07/19

そそのかす赤兄の唇のむらさきに裏切りもまたすでに恍惚 : 前登志夫

 

07/18

湯上りの手に団扇あり至福あり : 村越化石

〜元ハンセン病患者、生涯療養施設で全盲

 

07/17

痛いことと綺麗なことと別にあり金魚の影が畳に触れて : 佐々木六戈

 

07/16

ひるすぎの美童を誘ふかたつむり : 柿本多映

【 タイム食句 ー2020 】2020/07/16~07/20

07/20

ほろ酔いになるのは飲める人ばかりマスクの上に黒目は揺れる : 山階基

 

07/19

蟻地獄食べ残されし骸あり : 富田直治

 

07/18

そんなこと言うんだ蛇口全開にひねり水音のそばで膝をつく : 飯田有子

 

07/17

月が食う部分日食水茶漬け : 大森案山子

 

07/16

いつも誰かと暮らしてきたな うす暗いシンクにゴーヤの棉を掻き出す : 堀静香

照屋眞理子『猫も天使も』

あの世から句集がとどいた。
亡くなったのが2019年7月15日、ちょうど1年。

・またの名は蛍この世を夢と言ふ
・やさぐれのかの友黴びてゐはせぬか
・師系塚本邦雄柘榴を火種とし

表紙デザインが洒落てる。
句集ならでは、歌集ではできない。
オブジェ制作:間村俊一

照屋眞理子『猫も天使も』
歌誌『玲瓏』、句誌『季刊芙蓉』代表。
最後まで両ジャンルで活躍。

【遭遇一句  −2020】2020/07/11~07/15

07/15

すりガラスみたいなからだをもてあますあなたが灯すひかりが洩れて : 井村拓哉

 

07/14

付け睫毛飛び交ふ楽屋パリー祭 : 照屋眞理子

〜14 juille(革命記念日)

 

07/13

泳ぎ来てプールサイドをつかまへたる輝く腕に思想などいらぬ : 松平盟子

 

07/12

水葬の如く蒲団に溶けてゆく : 内藤独楽

 

07/11

銭湯にたくさんの裸 そのなかでわたしはブリキのように光った : 大森静佳


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