Archive for category 短歌・俳句周辺

【遭遇一句  −2020】04/01~04/05

04/05

軒燕古書売りし日は海へ行く : 寺山修司

〜七十二候・玄鳥至(つばめきたる)

 

04/04

ぐろうばりぜいしよん。ぐろうばりながら裡に蒼白く国家を胎む : 岡井隆

 

04/03

そう思ふことが花冷吉野山 : 鷹羽狩行

 

04/02

空中をしずみてゆけるさくらばなひいふうみいよいつ無に還る : 内山晶太

 

04/01

遺品あり岩波文庫「阿部一族」 : 鈴木六林男

【  タイム食句 ー2020  】04/01~04/05

04/05

角砂糖取り落したるかそけさにピアニッシモの鍵盤鳴らす : 川口慈子

 

04/04

独活掘つてゆけと斎鎌わたさるる : 谷口智行

 

04/03

春キャベツ手で裂きながら毎日を壊してみたき欲望生まる : 小田鮎子

 

04/02

ほうれん草きのう引きずり胡麻和えに : 大森案山子

 

04/01

豚の腎臓くらひつつバッハ論じゐきたしか二時間前のわが生 : 塚本邦男

〜『不變律』第十六歌集

【遭遇一句  −2020】03/26~03/31

03/31

わが居間の鏡にむかひひとり踊る狂へるにあらず狂はざるため : 一ノ関忠人

 

03/30

春寒き食卓にある血圧計 : 中田白甫

〜桜満開の後の雪は東京では51年ぶり。

 

03/29

まことかの鸚鵡のごとく息かすかに看護婦たちはねむりけるかな。 : 宮沢賢治

 

03/28

蝶よ花よと柩の中で育てられ : 高橋龍

 

03/27

墓石の勃起のさなかふる雨は切られた花を一日生かす : 藪内亮輔

 

03/26

紺絣春月重く出でしかな : 飯田龍太

【  タイム食句 ー2020  】03/26~03/31

03/31

食パンに耳のある良さ春山河 : 外山一機

 

03/30

毒餌を食べた鼠の眠たさで受けるアンガーマネジメント研修 : 川島結佳子

 

03/29

こめかみに土筆が萌えて児が摘めり : 三橋鷹女

 

03/28

憎み合うその熱量で煮込めあの水族館ごとブイヤベースに : 小野田光

 

03/27

饅頭で人をたづねよ山桜 : 其角

 

03/26

花のお茶さめないうちに飲みませうさめないうちはそれゆめのお茶 : 小池純代

【遭遇一句  −2020】03/21~03/25

03/25

遺棄死体数百といひ数千といふいのちをふたつもちしものなし : 土岐善麿

〜日中戦争(1937)

 

03/24

夜の桜裸形を洗うしごとかな : 金原まさ子

 

03/23

おぼつかな春は心の花にのみいづれの年かうかれそめけむ : 西行

 

03/22

うつうつと最高を行く揚羽蝶 : 永田耕衣

〜書は歌友から生誕120年記念に戴きました。

 

03/21

将軍の袴に筒を差し入れて尿(ゆまり)採りたる役目なるとぞ : 萩岡良博

【  タイム食句 ー2020  】03/21~25

03/25

蕗そらまめ花見箪笥にみどり添ふ : 大野林火

 

03/24

こののちの数億年を思ふときいちごの味の唾液湧き来る : 西田政史

 

03/23

春時雨おっつけ狐蕎麦がくる : 中原久遠

 

03/22

唐揚げと昆布巻きひとつずつのこる食卓 苦しいな家族は : 染野太朗

 

03/21

雲中の菩薩の匂ひ桜餅 : 坂内文應

【遭遇一句  −2020】03/16~03/20

03/20

おんひらひら蝶も金比羅参哉 : 一茶

 

03/19

物の葉やあそぶ蜆蝶(しじみ)はすずしくてみなあはれなり風に逸れゆく : 北原白秋

 

03/18

人工を恥ぢて人工知能泣く : 佐藤りえ

 

03/17

伊香保ろの八尺の堰に立つ虹のあらわろ迄もさ寝をさ寝てば : 『万葉集』東歌

〜八尺(ヤサカ)、堰(ヰデ)、虹(ヌジ)

たちのぼる虹、あのように人の目について現れるほどに、情交を重ねたなら見つかってもかまわない

 

03/16

目と鼻に惚れたとマスクの女に言ふ : 北大路翼

【  タイム食句 ー2020  】03/16~03/20

03/20

もの呆けしごとくになりし吾と妻と食卓に少しの蕎麦をくひたり : 斎藤茂吉

〜経営していた脳病院全焼の電報を受けて

(「歌人の行きつけ」田村元)

 

03/19

泣きたくて笑つてしまふふきのたう : 菅美緒

 

03/18

そもそもが奪って生きる僕たちは夜に笑顔で牛などを焼く : 千種創一

 

03/17

花の色秘めて浅蜊の賣られけり : 島谷征良

 

03/16

温い血を濾してしづかな腎臓のかたちにも似て大福豆は 

【遭遇一句  −2020】 03/11~03/15

03/15

一日ぢゆう歩きまはつて知人(しりびと)にひとりも遭はぬよき街なり : 石川信雄

 

03/14

水温む今月中に返事せよ : 岩城久治

 

03/13

咽喉撫でて楽しかつたな日の終はり他人の猫を他人に返す : 石川美南

 

03/12

菜の花の中の鉄道研究部 : 佐藤郁良

 

03/11

本当はもっと長い言葉じゃないか?怖いから省略して「シ」と : 田中有芽子

【  タイム食句 ー2020  】03/11~03/15

03/15

山笑ふ朝昼晩と飯喰うて : 齋藤朝比古

 

03/14

桃山の茶碗のごとくかしこまり咳ひとつだけわざとしてみる : 冬野虹

 

03/13

春雨やふた葉にもゆる茄子種 : 芭蕉

 

03/12

喉元までこみあげてくるさみしさをなだめむとしてふふむ肉片 : 徳高博子

 

03/11

せりなずな生はさみどり死はみどり : 今井豊


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