Archive for category 短歌・俳句周辺

【 タイム食句】 08・06〜08・10

8・10
卓に皿皿に梨梨に陰皿にも陰それがそのまま私に見える : 小宮良太郎
〜〜夏の果の腐ちてゆくまま放置せり

8・9
ノックして応答の無き西瓜かな : 金子敦
〜〜アリバイ証明黒い点々

8・8
キミの血を見たことがあり似たようなもののひとつとして異国の酢 : 吉田竜宇
〜〜レシピにはかかれずにあるスパイスが

8・7
西口で買つた西瓜を北口へ : 上田信治
〜〜胡の国遥か金胡麻を擂る

8・6
歯車のひとつのようなケチャップの白いキャップが床をころがる : 中家菜津子
〜〜踏んづけた今日一日の善意たち

『食句塾』20周年記念

『食句塾』20周年記念

「食とハーブの図書館」のいろいろな企画コースの
1つとして、半年ぐらいの予定でスタート。
季刊誌も92号に達した。

【 タイム食句】 08・01〜08・05

8・5
葛餅の黄粉必ず余りけり : 小野あらた
〜〜靴下の穴そっと手でかくす

8・4
飲んだ水一分後には生殖器にとどくときいたそれはまぶしい : 雪舟えま
〜〜真夜中に逆噴射する苦き粒

8・3
炎昼や箸にかからぬものが好き : 櫂未知子
〜〜与太郎に生き諍ひはなし

8・2
スモモジャム煮詰めてをれば気づきたり果実も人も肩より溶けると : 佐藤モニカ
〜〜父親にちちくまされたこと一度


8・1
夏果の真水のやうに由紀さおり : 成田一子
〜〜蝉の辞世にるーるーるるる

【 タイム食句】 07・26〜07・31

7・31
手から手へわたるバナナのやはらかな果肉に刻まれる未来史が : 塚本邦雄
〜〜放おっておけば書き散らす魔王の書記

7・30
死の話少しだけして冷素麺 : 浅川芳直
〜〜茗荷が忘れて恨みを残す

7・29
嫁として帰省をすれば待つてゐる西瓜に塩をふらぬ一族 :  本多真弓
〜〜次男です、それだけで危機乗り越えて

7・28
音楽で食べようなんて思うな蚊 : 岡野泰輔
〜〜低空飛行で生きると決めた

7・27
冷蔵庫の麦茶を出してからからと砂糖溶かしていた夏の朝 : 穂村弘
〜〜アルマイト麦茶冷やすは井戸水で

7・26
白玉と待たされてゐる四畳半 : 鈴木鷹夫
〜〜ネクスト感に息詰まるとき

【 タイム食句】 07・21〜07・25

7・25
抽象的な人間と人に言はれしことまた思ふ夕餉のサラダをまぜてゐて : 大西民子
〜〜唯物論暑さでへたる下半身

7・24
青へらす空に海南鶏飯(カオマンガイ)のたれ : 佐藤文香
〜〜ドタキャン続きダークダックス

7・23
われはいま炙り〆鯖 焼かれつつまだからうじて刺身をたもつ : 田村元
〜〜焼き霜の穴子のおやじ双子仕立て

7・22
とれとれのきときとばかり食べて汗 : 村井康司
〜〜オーラ放てり敗者のラガー

7・21
菜箸をさし入れ左右にほぐしたし本日の雲かたまりやすく : 佐藤モニカ
〜〜入道の脳天かち割ったろか

溽暑の聚楽庵句会

溽暑ものともせず聚楽庵句会。
いつもとおり、庵主・虎ちゃんが
今朝大原まででかけて確保した
食材が並びます。

すべりひゆをつかって、
蛸のカルパッチョ、鱧のお澄し。
この雑草感がたまんないっす。
夏野菜カレー、デザートには
自家製甘酒。甘酒は夏の季語っす。

初参加の方のだしたお題が
「はじめまして」

・初めましてと飛込台から言はれても : 桜子

【 タイム食句】 07・16〜07・20

7・20
冷麦 早急に食べねばならぬ : 池田澄子
〜〜時雨といはぬ蝉難聴時代

7・19
地平線焼き切るときの火の匂い 簡易珈琲のふくろをひらく : 鈴木加成太
〜〜水出しをすすめる奴の目をえぐる

7・18
夢のようなバナナの当り年と聞く : 上田信治
〜〜モンキーのケツ赤くご機嫌

7・17
原初なるよろこびをもて濃緑のアボカド一顆ねぢらむとせり : 横山未来子
〜〜二の腕にしたたる汁の土石流

7・16
生ゴミと同じ出口の夜業明け : 高野万里
〜〜過ぎたる時を即シュレッダー

青うさぎさんは錬金術師

『食句塾』vol.61
2018 夏号 合評会

メンバーは詐欺師、竿師、花師、楽師など多士済々。
青うさぎさんは、錬金術師ならぬジュエリーデザイナー。
北浜はツタの絡まる画廊で個展中。

・窓際にダイヤのピアス明易し : 青うさぎ

男と女の密かごと、きぬぎぬの切ないシーンか。
実は、この個展に間に合わせる徹夜明けの
必死の作業、ということでした。
解説はきかないことにしましょう。

【 タイム食句】 07・11〜07・15

7・15
べたついた悪意とともにつむじから垂らされてゆくコカ・コーラゼロ : 山田航
〜〜善き人のホワイトコーラ奏でつつ

7・14
サンドイッチしづかに倒れ雲の峰 : 金子敦
〜〜だし巻き卵はお酒のあてに

7・13
歯を磨くときに犬歯のうらがはのすずしくありき今年の夏は : 加藤孝男
〜〜蝉しぐれさるぐつわでもはめてやれ

7・12
筆圧の強し鰻の領収書 : 大森案山子
〜〜夕立わさび白焼きにのせ

7・11
喫茶店の壁に残れる旧き日のホロスコープを今日もまた読む : 鯨井可菜子
〜〜回帰線北も南もなまぐさし

【JR塚本の会】第3回 〜〜日本人霊歌

【JR塚本の会】第3回
〜〜日本人霊歌

資料:
①『短歌研究』’57 8月号
②『短歌研究』’56 5月号
(。。。ワオ、60年前やんか)

①「日本人霊歌」72首
初出の第2章 26首からはバッサリ3首しか残さず。
②「貝殻追放」28首
<皇帝ペンギン>の歌の初出。歌集の巻頭を飾った。

30年前に先生からもろた<石鹸積みて>色紙を
ひっぱりだしてきた。
〜〜ああ、かっちりこじんまりして、
まだ書に本格的に取り組まはる前の字やわぁ〜
〜〜連綿もないしぃ〜〜
そんなこと思たことなかったけど、
さすがの面々、すぐにわかんにゃあ。


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