Archive for category 短歌・俳句周辺

【 タイム食句】 12・06〜12・10

12・10
ひらめくや冬の林檎を割るごとく : 津川絵理子
〜〜ぐずでのろまな人工知能

12・9
「なめんぢやねえよ」力(ぢから)のまたもあふフォークに黄身をくづすわが手は : 花鳥佰
〜〜またしてもスルーしたはず逆張りに
12・8
町裏の小路たどりて河豚の鍋 : 小川濤美子
〜〜矢でも鉄砲でももってこい

12・7
肉食の蟻が素肌に這いまわる真昼の夢や 街宣車来る : 藤原龍一郎
〜〜わかってても誰も言わない死臭あり

12・6
珈琲来れど君コート脱がうとせず : 榮猿丸
〜〜耳毛でてます言い出せなくて

・花野よりジャムをのばしていく係 : 主水

食句塾
第1部
*12月例会 : 席題のみ(兼題無し)
・犬小屋に表札のある漱石忌   : 翠胡
・風邪弾くなよ湯豆腐を壊すなよ : 主水

第2部
*年間食句大賞 最終選考
・花野よりジャムをのばしていく係 : 主水
・幾たりと訣れ香水瓶に減る    : 翠胡

夕刻より忘年会
退会の林子さんも出席。

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1月例会

1・7(日)
兼題  味 : 始める

新年号 原稿締切 12・20

 

 

【 タイム食句】 12・01〜12・05

ワイエスの「ヘルガ」の骨盤思はせて沈黙のまへの初冬の洋梨(ル・レクチェ) : 伊藤粋子
〜〜スプーンで白子沈ませスープ濃し

12・4
食塩をすくふ風邪気の匙の尖 : 野澤節子
〜〜舌先だけの激辛野郎

12・3
スーパーはどのスーパーも寂しくて握りこぶしのやうなアボカド : 文月郁葉
〜〜やわらかな理論武装に虹の旗

12・2
酢海鼠や父をあやしむ子らの顔 : 堀口星眠
〜〜謎おおき夜を独りはぐくむ
12・1
ゴッホの耳、否一まいの豚肉は酢に溺れつつあり誕生日 : 塚本邦雄
〜〜幻聴のたえまなしミミガー三昧

【 タイム食句】 11・26〜11・30

11・30
牡蠣互に味見してスーツの男たち : 関悦史
〜〜千人斬りは単に飽き性

11・29
信長の愛用の茶器壊したるほどのピンチと言えばわかるか : 笹公人
〜〜蘭丸に突然目覚めどんでんに

11・28
金沢の見るべきは見て燗熱し : 西村麒麟
〜〜東京圏に成り果ての街

11・27
ウォシュレットなき民宿に二日経てごわごわとなりし肛門あわれ : 大島史洋
〜〜紐一本あれば足りるに文明は

11・26
男二人朝の飯食ふ憂国忌 : 町山公孝
〜〜水冷破砕岩のもろきや

【 タイム食句】 11・21〜11・25

11・25
湯むきするトマトの皮がたわたわと怒りのように沈んでゆけり : 川口慈子
〜〜要因は隠し包丁隠密に

11・24
にこごりは両性具有とよ他言すな : 金原まさ子
〜〜ツイッターの塵祓い清めて

11・23
食われいるあいだに遠く逃げゆくは草食獣の当然にして : 吉川宏志
〜〜みなかったことにして目を突き刺せよ

11・22
冬苺ところとときのふたなりに : 小津夜景
〜〜両性具有の蒼いアボカド

11・21
天ぷらをささやくように揚げる音聞きおり安三時半のそば屋に : 俵まち
〜〜熱もりのそばに世阿弥の無念あり

【 タイム食句】 11・16〜11・20

11・20
牡蠣啜りゐて板前の思ふつぼ : 鳥羽田重直
〜〜早よ焼きにして生のトラウマ

11・19
神経が死んでるらしい歯で米と野菜と肉を粉々にする : 二三川練
〜〜寒林をさまようて歯科レントゲン

11・18
鍋底の底の浅さを箸は知る : 三村凌霄
〜〜ほんとのこときょうはいわないで

11・17
わたしより重い臓器をつめこんだ男のひとと選ぶ白菜 : 田丸まひる
〜〜雨降れば末端肥大が悔やまれる

11・16
大人になるとにんじん畠にゐなくなる : 飯島晴子
〜〜赤にんじんは赤ん坊人

食句塾11月例会

食句塾11月例会

・将来の夢はからあげ七五三 : 主水
いいそう。シェフやパティシエではなく、からあげそのもの。

・野分来て俳人過半数倒れ  : 弥華藍
総倒れや約半数ではなく、過半数。

・菊の香や隣訪う声がする  : 咲也
隣はたしか空き家。
尋ねてきた方も、声はすれども人の気配無し。

次回 12月::第1日曜日

1)オール席題句会

2)年間ショック賞選考会、決定発表

3)忘年会

【 タイム食句】 11・11〜11・15

11・15
わからなくなれば夜霧にたれさがる黒きのれんを分けて出でゆく : 山崎方代
〜〜入り口がすとんと出口いらっしゃい

11・14
出涸らしの茶をだらだらと飲む冬よ           : 津久井健之
〜〜オレンジペコペコ新人不在

11・13
友達の生まれた日づけを祝おうとわたしはもやしをたくさん食べる : 永井祐
〜〜携帯へぶたばらぶたばらとまらない

11・12
蜂蜜の横の七味や冬に入る               : 佐藤文香
〜〜爪切りたしか片付けたはず

11・11
カレー炒めのうえに足踏みしていたる猩々蠅を夜半ながめおり : 内山晶太
〜〜怖がらず強火で一気オムレット

【 タイム食句】 11・06〜11・10

11・10
カフカ去れ一茶は来れおでん酒 : 加藤楸邨
〜〜声ちかくなり顔でかくなり

11・9
サリンジャー死にし話題は牡蠣の殻開けて啜らむとする間に終る : 真野少
〜〜チャウダーに白い夭折すぐ沈む

11・8
ブラックコーヒー裸にさっとセーター着て : 神野紗希
〜〜ぐずいってさめたってにがべろ

11・7
群なしてサシバは南へ渡りゆき私はここで蕪の種蒔く : 八木橋佐知子
〜〜デラシネの遊行期さらにウキウ〜キ

11・6
洋梨とタイプライター日が昇る : 高柳克弘
〜〜熟す時間のあわいに香る

【 タイム食句】 11・01〜11・05

11・5
メモ持ちてスーパーに菜買ひにゆく引き返せないことが人生 : 高野公彦
〜〜コンビニでおしっこボケのマーキング

11・4
長き夜やピラフ解凍して独り : 金子敦
〜〜虫の音絶えてチンに癒され

11・3
二十年かけてふくらむ我が腹の時間をつまむ湯船の中で : 武富純一
〜〜三段腹シックスパックの名残なり

11・2
ふにふにと巻きタバコ嗅ぐ月の客 : 中島葱男
〜〜胸ポケットにパイプがのぞく

11・1
パゾリーニ論なかばにて銀杏がゆであがりこのかなしき翡翠 : 塚本邦雄
〜〜眼球と睾丸ねぶりはやあくび


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