2027/12/10 海鼠腸を食ふや古事記の神々と : 小林貴子 2027/12/09 葱切つて潑剌たる香悪の中 : 加藤楸邨 2027/12/08 立てて売る鮪の頭十二月 : 奥名春江 20
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
<飲食一句 2026> 2026/12/06~12/10
2026/12/10 死はいつもどこかに漂う気のようなたとえば今朝のコーヒーの湯気 : 白井健康 2026/12/09 小火騒ぎ妙に詳しき客一人 : 山田牧 2026/12/08 遠い感 食後
<飲食一句 2025> 2025/12/06~12/10
12・10 レンジの扉開くれば燗酒むつと匂ふ : 柳元佑太 12・09 牡蠣のかたちのこころの剥き身の冷凍のひしめきに手のとどく値がつく : 内山晶太 12・08 窓に迫る巨船あり河豚鍋の宿
<アートな一句 2027> 2027/12/06~12/10
2027/12/10 不機嫌が許されし世や漱石忌 : 本井英 2027/12/09 ガンジーの手の美しき青写真 : 中西亮太 2027/12/08 片耳に風溜まりをるレノンの忌 : 中山奈々
<アートな一句 2026> 2026/12/06~12/10
2026/12/10 筋肉の蝶はうごけりピアノ弾くひとの背中の肩紐の間を : 大森静佳 2026/12/09 二人真顔あとはふざけてラグビー部 : クズウジュンイチ 2026/12/08 二階
<アートな一句 2025> 2025/12/06~12/10
12・10 天と地の間にうすうすと口を開く : 中村苑子 12・09 カフカ読みながらとほくへ行くやうな惚れあつてゐるやうな冬汽車 : 紀野恵 12・08 死病得て爪うつくしき火桶かな : 飯
<遊行一句 −2027> 2027/12/01~12/05
2027/12/05 いんちきもうつくしくなることがある : 筑紫磐井 2027/12/04 鶴来る仲間の死には目をくれず : 小池康生 2027/12/03 流星を連れに語らず冬の原 : 金
<遊行一句 −2026> 2026/12/01~12/05
2026/12/05 聞くやいかにうはの空なる風だにも松に音する習ひありとは : 宮内卿 ~『新古今和歌集』 2026/12/04 早送りされてく象のいる町で : 中村真也 #象な一句 202
<遊行一句 −2025> 2025/12/01~12/05
12・05 マスクしてゆけとぶつきらぼうに父 : 金子敦 12・04 白鳥はふっくらと陽にふくらみぬ ありがとういつも見えないあなた : 渡辺松男 12・03 恋人のほくろに小さき鶴棲むか :
<飲食一句 2027> 2027/12/01~12/05
2027/12/05 動かせばこぼるるほどの葱うどん : 西村麒麟 2027/12/04 耳やはらかく熱燗の座につけり : 野中亮介 2027/12/03 一列に日を撥ね返し鮪百 : 奥坂まや