【遭遇一句  -2019】12/06~12/10

12/10

未生なるわれの瀆(けが)しし中国の少年あらむまた未生なる : 水原紫苑

 

12/09

大阪に三日月あがり日短し : 前田普羅

 

12/08

運転手一人の判断でバスはいま追越車線に入りて行くなり : 奥村晃作

 

12/07

どれにも日本が正しくて夕刊がばたばたたたまれてゆく : 栗林一石路

〜昭和15年から「新興俳句弾圧事件」。多くの俳人検挙。

 

12/06

硝子には雑誌をひらいたわれがいてそれをやわらかい本だと思う : 鍋島恵子