2027/06/30 蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな : 芥川龍之介 2027/06/29 昼寝より覚め許す気になりにけり : 能村研三 2027/06/28 キューピーの翼小さしみなみかぜ :
<遊行一句 −2026> 2026/06/26~06/30
2026/06/30 間違いと別の間違いとの間 終電はいつも乗り換えばかり : 麻布競馬場 2026/06/29 ハンモツクから抱き上げて私でなければならない気がして : 河東碧梧桐 2026
<遊行一句 −2025> 2025/06/26~06/30
06・30 梅雨の人パチンコ盤の裏に居る : 森田峠 06・29 海に海を棄てに行こうか そこに果てがあるのにあなたはさみしがる : 初谷むい 06・28 梅雨長し鏡にぬつと顔を寄せ : 西村
<飲食一句 2027> 2027/06/26~06/30
2027/06/30 昼寝覚ペットボトルが立っている : 好井由江 2027/06/29 飯あふぐ嬶が馳走や夕涼み : 芭蕉 〜大津の曲水亭にて 2027/06/28 母に金借りしままなり心太
<飲食一句 2026> 2026/06/26~06/30
2026/06/30 全天の夕焼皿をあらふなり : 小澤實 2026/06/29 ぶつけてもいいよともらったまっしろの卵の表面が濡れている : 加賀田優子 2026/06/28 ソフトクリーム
<飲食一句 2025> 2025/06/26~06/30
06・30 生鮑咽喉すべりつつわれ生きて「あゝ、人目を避けた数々の寶石」 : 塚本邦雄 〜『波瀾』 06・29 素麺と冷むぎ不仲なるうはさ : 河内文雄 06・28 きみと来て食堂<煮魚少年>
<アートな一句 2027> 2027/06/26~06/30
2027/06/30 やがて死ぬ景色は見えず蟬の声 : 芭蕉 〜『猿蓑』 2027/06/29 茅の輪くぐる人体すこしゆるめにし : 岸本マチ子 2027/06/28 噴水と職業欄に書いて消す
<アートな一句 2026> 2026/06/26~06/30
2026/06/30 瀧落ちて群青世界とどろけり : 水原秋桜子 ~『帰心』 2026/06/29 人魚伝説のある町 排水の匂いが海だ スカートに風 : 初谷むい 2026/06/28 夏落
<アートな一句 2025> 2025/06/26~06/30
06・30 婚礼のためにみな遠景の絵におさまりそこには死んだ犬たちもいて : 野村日魚子 06・29 掛軸を替ふる女将の素足かな : 河野奎 06・28 ぼくはただあなたになりたいだけなのにふたりならんで映
<遊行一句 −2027> 2027/06/21~06/25
2027/06/25 洗顔のたび濡れなおす夏の嘘 : 工藤玲音 2027/06/24 暴れ梅雨死は兀兀と一つづつ : 高橋睦郎 2027/06/23 遺失物保管所に待つ夏帽子 : 佐藤延重 &