カテゴリー: 短歌・俳句周辺

05/25  たまごやきとウインナソーセージの皆さん　：　石田柊馬   05/24  平日の明るいうちからビール飲む　ごらんよビールこれが夏だよ　：　岡本真帆   05/23  遊女の昼流るでもなきト

05/25  青梅を愛づ輪郭を陰影を　：　小川軽舟   05/24  地下鉄の路線図の中で地下鉄がきれいに避けるみどりの楕円　：　鈴木ちはね   05/23  ソラミミとリラと遊ぶや耳の朶　：　小津夜

05/20  手のひらのすべてを見せる木下闇　：　山本敏倖   05/19  忘れることに痛みはなくて、撃鉄の、忘れたと気づいたとき激痛　：　千種創一   05/18  ほととぎす迷宮の扉のあけつぱな

05/20  動物性蛋白質を取り入れてきみが夢みる明日の身体　：　栗原寛   05/19  天然の蝦蛄はたのしく海の底　：　上田信治   05/18  フリッジの螺旋を噛めば不条理が身に沁みてゆくこの

05/20  この街に青色家族まいおりて命の話ばかりしている　：　土井礼一郎   05/19  火焔土器よりつぎつぎと揚羽かな　：　堀本裕樹   05/18  ゴッホひとり死ぬためにある麦秋や空にはか

05/15  若さとは遠き痛点黒焦げの記憶は発がん物質である　：　松村由利子   05/14  蟾蜍長子家去る由もなし　：　中村草田男   05/13  団欒と日記に書いて手を止めて欒ってこんなにもシ

05/15  山椒の緑を点す根来椀　：　巌谷小波   05/14  ケーキ屋に立っているだけのいまいちな店員はオレの目と鼻の先　：　工藤吉生   05/13  古池や押すに茶の出るボタンA　：　山田耕

05/15  はつなつや発音記号こゑにして　：　内田美紗 05/14  中学生のときにドラムにものすごく衝撃をうけて感動して将来ドラマーにならなかった　：　フラワーしげる 05/13  閻王の口や牡丹を吐かんとす　：　蕪

05/10  パンチングボール叩けば戻る夏が来た　：　野崎海芋   05/09  僧帽筋のなめらかなひと青空にウルトラマンの投げわざ決まる　：　井辻朱美   05/08  うつうつと最高を行く揚羽蝶　

05/10  人の世には語り部が要るあたたかいコーヒーさへ今日は血の味がして　：　日高堯子   05/09  古墳から森のにおいやコカコーラ　：　越智友亮   05/08  コーヒーに注ぐミルクは渦を