Archive for category 短歌・俳句周辺

【 タイム食句】 09・06〜09・10

9・10
溺死たとへば最後に腐る胃の獅子唐 : 吉田竜宇
〜〜人体も自然天災相似

9・9
半欠けの氷砂糖を口うつす刹那互いの眼の中に棲む : 松野志保
〜〜眼裏にまわりこむ舌のレッスン

9・8
はらわたの熱きをたのみ鳥渡る : 宮坂静生
〜〜動体視力衰えるとも

9・7
ドトールの前を消防車が通る赤い光が一瞬届く : 川谷ふじの
〜〜最大風速みえないけれど

9・6
一日はおまけのごとし茸汁 : 宇多喜代子
〜〜天変地異のあわい青空

【 タイム食句】 09・01〜09・05

9・5
わたくしが切り落としたいのは心 葡萄ひと粒ずつの闇嚥む : 大森静佳
〜〜種無しの不実を責める目隠しで

9・4
うつくしや野分の後のたうがらし : 蕪村
〜〜信号垂れて三色の実を

9・3
桃食めばひとつの種が残りたり 考えていることがあるのだ : 萩原慎一郎
〜〜合掌の形をまねている食後

9・2
鳥食みに似てひとりなる夜食かな : 能村登四郎
〜〜カップかチンか二者選択で

9・1
父の眼底出血、無花果の結実、終末の相ふたつとも慶し : 塚本邦雄
〜〜デスマスクに過去世の見ゆるコンタクト

食句塾 9月例会

食句塾 9月例会

・おつまみ渇くビールおつまみ乾く : 飛白
おつまみたべる、のど渇く、ビール飲む、またおつまみ。乾いてる
この流れ。やはり句読点をいれないと読み取れない。

・犯人のように踊に戻りけり : 主水
脱走犯を連想させる。また踊りの輪にはいりたいけどはいれない心理。

・すいか割る前いい予感しかしない : 酔象
晴れ男。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次回 10月例会

10月7日(第1日曜)
兼題:: 塩 ・ 座

+++++
季刊誌 秋号
締切 9月20日
合評会 10月 第3日曜

 

 

 

 

【 タイム食句】 08・26〜08・31

8・31
秋風やひびの入りたる胃の袋 : 夏目漱石
〜〜キャットフードに腎臓疾患

8・30
口内炎は夜はなひらきはつあきの鏡のなかのくちびるめくる : 内山晶太
〜〜いつのまにか赤恥の澱うらがわに

8・29
わかつて欲しい口内炎があることを : 北大路翼
〜〜季節がうつる血も入れ替えて

8・28
抜き取った指輪孔雀になげうって「お食べそいつがおまえの餌よ」 : 穂村弘
〜〜 JAXA(ジャクサ)裏のごみ箱あさる文化人

8・27
西瓜割れば赤き夜空と出会ひけり : 青山茂根
〜〜涙の形の黒き含羞

8・26
地底人実在説をとなえたる分厚き本を食卓に伏す : 山川築
〜〜鎮魂に手羽先カレー供えたり

【 タイム食句】 08・21〜08・25

8・25
すいかバー西瓜無果汁種はチョコ : 榮猿丸
〜〜赤いスープにバジルシードを

8・24
ひとりでも生きられるから泣きそうだ 腐り始めの米は酸っぱい : 坂井ユリ
〜〜ど腐れの声に向かいて発酵す

8・23
梨むくや夜空は水をふゝみをり : 小川軽舟
〜〜豊かの海に舟を編む人

8・22
並盛と言ってもかなりの量がくるしきたりを受け入れてわれらは : 工藤吉生
〜〜つゆだくをさりげなくいうできないよ

8・21
枝豆の跳ねてかくれし忍者ぶり : 丸谷才一
〜〜ゲリラ戦なり兵糧攻めに

【 タイム食句】 08・16〜08・20

8・20
桃うかぶ暗き桶水替うるときの還らぬ父につながる想い : 寺山修司
〜〜夜通しに男の厨昆布煮る

8・19
新涼の水の重たき紙コップ :  山本紫黄
〜〜二日酔いなる錫のぐい呑

8・18
ひまわりの種テーブルにあふれさせまぶしいぢやないかきみは癌なのに : 渡辺松男
〜〜眠り間に太陽熱を蓄電し

8・17
猿のように抱かれ干しいちじくを欲る : 金原まさ子
〜〜難民のフィグ奪いむさぼる

8・16
熟れてなほ青々として芒果(マンゴー)はレインボーフラッグとならんでゆれる : 小佐野彈
〜〜溶け合えば漆黒となる色襲ね

【 タイム食句】 08・11〜08・15

8・15
敗戦の日の夏の皿いまも清し : 三橋敏雄
〜〜あらかじめヒビ欲望のため

8・14
空に往きし兄たちの群わけり雲わけり葡萄のたねを吐くむこう : 平井弘
〜〜黙りあう反動長き黙りあう

8・13
敵側のスタンドにゐてかき氷 : 岡田由季
〜〜言はれて困る優柔不断

8・12
アウトサイダー・アート展覧会見たるのちのカフェにて出さるる真水 : 惟任将彦
〜〜バイアスのかかっていない前置きを

8・11
敗戦日いつも求肥はぐにゅぐにゅと : 池田澄子
〜〜語らずにゐる聞かずにすます

【 タイム食句】 08・06〜08・10

8・10
卓に皿皿に梨梨に陰皿にも陰それがそのまま私に見える : 小宮良太郎
〜〜夏の果の腐ちてゆくまま放置せり

8・9
ノックして応答の無き西瓜かな : 金子敦
〜〜アリバイ証明黒い点々

8・8
キミの血を見たことがあり似たようなもののひとつとして異国の酢 : 吉田竜宇
〜〜レシピにはかかれずにあるスパイスが

8・7
西口で買つた西瓜を北口へ : 上田信治
〜〜胡の国遥か金胡麻を擂る

8・6
歯車のひとつのようなケチャップの白いキャップが床をころがる : 中家菜津子
〜〜踏んづけた今日一日の善意たち

『食句塾』20周年記念

『食句塾』20周年記念

「食とハーブの図書館」のいろいろな企画コースの
1つとして、半年ぐらいの予定でスタート。
季刊誌も92号に達した。

【 タイム食句】 08・01〜08・05

8・5
葛餅の黄粉必ず余りけり : 小野あらた
〜〜靴下の穴そっと手でかくす

8・4
飲んだ水一分後には生殖器にとどくときいたそれはまぶしい : 雪舟えま
〜〜真夜中に逆噴射する苦き粒

8・3
炎昼や箸にかからぬものが好き : 櫂未知子
〜〜与太郎に生き諍ひはなし

8・2
スモモジャム煮詰めてをれば気づきたり果実も人も肩より溶けると : 佐藤モニカ
〜〜父親にちちくまされたこと一度


8・1
夏果の真水のやうに由紀さおり : 成田一子
〜〜蝉の辞世にるーるーるるる


Parse error: syntax error, unexpected '<' in /usr/home/taizoo/taizoo.com/blog/wp-content/themes/arclite-tz/footer.php on line 3