Archive for category 短歌・俳句周辺

【 タイム食句】 05・16〜05・20

5・20
三年ぶりに家にかえれば父親はおののののろとうがひをしており : 本多真弓
〜〜花粉症ある世代には麗しく

5・19
赤いたすきをかけて台所がせまい : 尾崎放哉
〜〜厨房男子缶ビール女子

5・18
朝食の卓に日は射し詩人の血わが静脈にこそ流るるを : 藤原龍一郎
〜〜目覚ましに匂い尖るる新樹かな

5・17
天道虫飛んでしつかり朝御飯 : 小林苑を
〜〜血糖値すぐ跳ねて戻らず

5・16
カフェラテの泡にたゆたう葉脈をひとくちごとに引きのばしおり : 鯨井可菜子
〜〜あっかんべえの舌乗りこなすサーファー

【 タイム食句】 05・11〜05・15

5・15
枇杷を食ふ腕あらはに病婦かな : 皆吉爽雨
〜〜種とのあわひ人間疎外

5・14
やすやすと黙殺されし母の日の人参煮られをり溶くるまで : 塚本邦雄
〜〜赤い花放置されども活き活きと

5・13
缶チューハイ女子寮のみな洗ひ髪 : 西山ゆりこ
〜〜坊主あたまもパイパンもをり

5・12
不安なるメロンの網目辿りゆく探偵或いは有翼の人 : 水原紫苑
〜〜憂鬱の天使ある日はストーカー

5・11
酢洗ひの鰺も谷中の薄暑かな : 太田うさぎ
〜〜キッチン男子裸エプロン

第2回【 JR 塚本の会 】

第2回【 JR 塚本の会 @世沙弥 】は
「装飾楽句 (カデンツア)」。

昭和31年2月号、9月号の「短歌研究」、
大原富枝の塚本邦雄論など珍しい資料がどっさり。

おつまみは<中谷本舗ゐざさ>の柿の葉寿司でした。

【 タイム食句】 05・06〜05・10

5・10
男女とは一対にしてはるかなる時間差で置く白き歯ブラシ : 大野道夫
〜〜ゆたゆたとたがはづれづれ解放区

5・9
焼酎のつめたき酔や枯れゆく松 : 西東三鬼
〜〜盆栽ぐるり犬が三周

5・8
かへりみちひとりラーメン食ふことをたのしみとして君とわかれき : 大松達知
〜〜後ろ手におつかれ、ここでコマーシャル

5・7
さよなら、ウォーホル 丸ごとのトマトを齧る : 福田若之
〜〜基本はおなじ便器のかたち

5・6
あれは五月 ひとの口真似するとりの果物店にかわれていたり : 村木道彦
〜〜どの部屋も鸚鵡監禁かしましく

食句塾 5月例会

食句塾 5月例会

・六時屋タルト旨いか漱石忌
1月例会で、案山子がこの句をだした。
三甫が松山の旅行したとき、この句を思い出して
今回の句会のおやつに買ってきてくれたのだ。
一六タルト、ハタダ栗タルトもあるよね。

・筆圧の強し鰻の領収書 : 案山子

【 タイム食句】 05・01〜05・05

5・5
虹いでてそらまめも茹であがりけり : 久保田万太郎
〜〜一本のあを直線で引く

5・4
トランクスを降ろして便器に跨って尻から個人情報を出す : 望月裕二郎
〜〜秘密保護隠蔽箇所はただひとつ

5・3
春雷や独りぼつちの水餃子 : 長谷川晃
〜〜道行さなか迷いふくらむ

5・2
足裏にてペットボトルをつぶすときアともウともつかぬ声出せり : 佐藤通雅
〜〜支配者はどちらにあるかMの息

5・1
雨ふる地球に筍飯の炊きあがる : 岡田一実
〜〜海底ふかく根は延ばしをり

【 タイム食句】 04・26〜04・30

4・30
海水が微妙に苦し廃艦の錆おとす男らのくちびるに : 塚本邦雄
〜〜無理強いに喉つまらせてやがてあまし

4・29
春惜しむ白鳥(スワン)の如き尿瓶持ち : 秋元不死男
〜〜はや青嵐の音連れありて

4・28
砂。やはき唇にふくめば青々しき未熟さも陽にはつつまるるやさし : 松平盟子
〜〜心臓をわしづかみするは炎帝

4・27
竹の子は実(げに)ちく類ぞかはかぶり : 松永貞徳
〜〜獣衣(けごろも)剥けば白無垢の肌

4・26
「なまにゅう」とわざわざルビが振ってある小岩井生乳100% : 松村正直
〜〜お父ちゃんの嘆きのボイン可朝死す

【 タイム食句】 04・21〜04・25

4・25
青海苔や水にさしこむ陽の光 : 正岡子規
〜〜明石の蛸の目鼻立ち良き

4・24
もみ殻に埋もれてゐたる乾物屋の鶏卵(たまご)をおもへ糞まみれなる : 島田修三
〜〜食いもんの製造工場4次元へ

4・23
みんなあほ蛤の舌出っぱなし : 小林苑を
〜〜かしこあつまり気にしてる砂

4・22
骨壷は青天の色あたらしき臘酒をみたしわが前にあり : 塘健
〜〜六道を巡る一夜のみそかごと

4・21
蕨手は夜見の手それも幼き手 : 高野ムツオ
〜〜黄泉の底からのぞく目ン玉

聚楽庵句会、久々に参加

聚楽庵句会、久々に参加。
『里』凄腕の面々も勢揃い。

いつもの虎ちゃんフルフルコース。
大原朝市買出しの摘み草がうれしい。
野蒜、こごみ、土筆、嫁菜、蒲公英。
<季語を料る献立>がコンセプト。

落書きシャツの牙城さん、
よおく見たら、「電柱に嘔吐三寒四温かな」
先日のトークショーでの翼さんのサイン。

今回の断トツぶっちぎり
* みんなあほ蛤の舌出っぱなし : 苑を

【 タイム食句】 04・16〜04・20

4・20
飮食のさなかましろき魚の肉に添いたる血管をはずしゆく : 内山晶太
〜〜夏近し解体新書弟と

4・19
鳥貝や打ちすゑられて蠢ける : 間村俊一
〜〜握る板前初心者マーク

4・18
われを叱り弟を叱り飽き足らず冷蔵庫叱るけふの母親 : 岩﨑佑太
〜〜有精卵復讐するは割れにあり

4・17
甘皮を剥いてあらゆる日永かな : 大塚凱
〜〜変態脱皮なんども許す

4・16
実体もないのにここで生きてゐる午前一時の尿意がリアル : 大塚ミユキ
〜〜透け肉の幽霊太き管で立つ


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