遭遇一句 12・21〜12・25

1225
退職の一日前に胸元のペンをとられるさようならペン : 山川藍

 

1224
京寒し金閣薪にくべてなお : 中村安伸

 

1223
窓ガラスをすべる雨滴が雨男の系譜をなして僕に連なる : 田内一成

 

1222
「ちょうど良い木の棒」と思う冬の棒 : 長嶋有

 

1221
おそらくは生涯妻をむかへじと / わらひし友よ / 今もめとらず : 石川啄木
1220
ショール巻き不安な時の大きな目 : 山根真矢