蕎麦屋の二階

晩春の真昼間、蕎麦屋の二階。
男二人がしっぽりと。
これから俄か仕立ての<なんでも鑑定団>
六代続いた老舗、故あって掛軸、茶碗、断捨離したい。

乗り込む前の腹ごしらえにざる一枚。
蕎麦前に、空豆と海老のかき揚げを。
となるとお口に潤い少々。
寳劔(広島)、長珍(愛知)

大正時代までは、
男女の密か事は蕎麦屋の二階。
この文化、復活させたいねぇ。