細挽きには粉引の皿がよく似合う

蕎麦屋さんは歩いていくものです。
山奥の名店だといって
自動車で二時間かけていくのはアホです。

お昼、
若いカップル、ジョギングスタイルのおっさん、
それぞれがさりげなくお酒をたのみお蕎麦をたのみ。
ご主人、湯がき始めるタイミングが絶妙。
おつまみが終わってすぐ、ではない。
しばしの間があって、
このつかのまの手持ち無沙汰の時間。
この時の流れがいとしくて、
人は蕎麦屋に漂着する。

さいぼしをアテに一献。
粗挽きはざる、
細挽きには粉引の皿がよく似合う。