安藤榮作

閾値という言葉がある。
生体反応において、その作用の最小の臨界値。
反応が死である時、その致死限界を致死閾という。
宗教的な祈り、救済とは少し次元の異なる
人間存在の原点のようなもの。
奇妙な宇宙感覚の襞に滑りこんでいく恍惚がある。
安藤榮作、
手斧一本で宇宙に襞を刻みつづける男に出会った。