カテゴリー: セサミ日記

０３・２０ 紙皿のしょうゆに桜ひとひらのばーかばーかと春はながれる　：　山階基   ０３・１９ 一斤を千切つて食べる花の昼　：　岡田由季   ０３・１８ 花冷えの道具屋筋にひとり来て小さき匙に中落ちを

2027/03/20 チゝポゝと鼓打たうよ花月夜　：　松本たかし   2027/03/19 髷の無き弟子三人の餅配　：　塚本武州   2027/03/18 Ladies and どうして gentle

2026/03/20 セカンドのグローブ固く花曇り　：　ねじめ正一   2026/03/19 抱く髪抱かるる髪くらぐらとたちくる死者を春と呼びにし　：　永井陽子   2026/03/18 佐保姫や映画

０３・２０ 星ぞらのはても花野よしらつゆの宇宙ふくらむまへの接吻　：　恩田侑布子   ０３・１９ 春蘭や新刊の書に金の帯　：　和田華凛 ０３・１８ ドン・ジュアンの血の幾しずく身のうちに流るることを恥ずかしとせ

2027/03/15 百人が眉そつてゆく桜山　：　あざ蓉子   2027/03/14 鳥雲にずらりと同じ吊り広告　：　津川絵理子   2027/03/13 残る鴨いくたび数へても奇数　：　出口紀子 &

０３・１５ 父よ父よ世界が見えぬさ庭なる花くきやかに見ゆという午を　：　岡井隆   ０３・１４  落椿越度があつたとも聞かぬ　：　中原道夫 ０３・１３ 似合う、ってきみが笑ったものを買う　生きてることが冗談にな

2027/03/15 春宵や食事のあとの消化剤　：　波多野爽波   2027/03/14 ごはんつぶよく噛んでゐて桜咲く ： 桂信子   2027/03/13 青饅に昔の部下の死を聞きぬ　：　小川軽舟

2026/03/15 ああ闇はここにしかないコンビニのペットボトルの棚の隙間に　：　松木秀   2026/03/14 花曇かるく一ぜん食べにけり　：　万太郎   2026/03/13 朝にばか昼にばか

０３・１５ 切り口のざくざく増えて韮にほふ　：　津川絵理子   ０３・１４ 干しえびの袋にたまる海老の目よ人間だけが花を見にゆく　：　雪舟えま   ０３・１３ 早春やカルボナーラを巻き上げて　：　阪西