奇妙に首を延ばす不安なガラス瓶。 今回の個展では、 制作工程の、グロテスクな人格の宙吊りと 自重による溶解の、絢爛たる不在を露わに。 ガラス瓶だけでも魂をざわつかせるレベルにあったが、 どうしても、製造窯内部のプロセス記
カテゴリー: セサミ日記
『トム・オブ・フィンランド』
『トム・オブ・フィンランド』 映画の途中から、鍵穴にすっと 鍵が入った感じがあった。 自宅に戻って、二十年ぶりに開いた歌集『茴香變』。 塚本邦雄の自選歌集、限定三百部。 塚本の秘蔵写真ワンカットと 短歌が見開きのセットに
塩田千春 『リチャード3世』
塩田千春 『リチャード3世』 水彩、オイルパステルに 赤い糸が使われています。 二点ならべると。 (世沙弥コレクション ー2019)
町田康、 十三で浪曲を語る
町田康、 十三で浪曲を語る、ですよ。 もうこれだけで、シビれる。 若手浪曲師二人を相手に、 この死に体の芸能の魅力を 語る、歌う、笑わせる、 アイデアの大ワゴンサービス、 見事な浪曲応援団。 <河内十人斬り>をモチーフに
【遭遇一句 -2019】 08/11~08/15
08/15 天の川死よりも強くうづくまり : 野田別天楼 08/14 たて笛に遠すぎる穴があつたでせう さういふ感じに何かがとほい : 木下こう 08/13 蟻めきぬ蟻の巣めきし地下街に :
【タイム食句 -2019】 08/11~08/15
08/15 予報とは違う光に手を伸ばす影追いかけて飲むレモネード : 本多忠義 08/14 弁慶立往生の頃より健胃薬 : 中村安伸 08/13 わしよりは闇のふかさをわかっとる封のなかなるポテ
料理人、志村剛生
腹をさばくと胃袋から桜えびがボロリ。 さすが駿河湾のアジは贅沢なものを喰ってやがる。 その鰺の分厚い身を天ぷらで、むらさきを一滴。 海老の頭の横はなんだ? なんと、海老の味噌だけを揚げてある。 スタートは山葵振る舞いから
食句塾八月例会
食句塾八月例会 赤福 一計さんの三回忌、 大好きだったよね。 ・踊り果て障害児と見る揚花火 : 咲也 れいわ2議席獲得で注目の政治状況。 花火のように一晩の興奮だけで終わらないように 祈りとマスコミへの皮肉。 ・鰻待つ老
茴香の花の香り
茴香の花の香りが舌に遊ぶ。 シェフは料理を作りながら、 青春時代を過ごしたプロバンスのこと、 気狂いピエロのことをつぶやく。 ゴダールはポルクロール島で あの新しい映画の世界を創った。 シンプルな家庭の一皿のように見せて