11/30 あけぐれは神々のつどふ時間にて畑にましろき大根ならぶ : 小島ゆかり 11/29 大根引き大根で道を教へけり : 一茶 11/28 一人にて酒をのみ居れる憐れなるとなりの男なにを思
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2021】2021/11/21~11/25
11/25 「月はひとつ影はふたつ」と謡ふ愛の答へならからだで掴むまで舞ふ : 松本典子 11/24 フルネーム呼ばれ枯野に立っている : 岡田由季 11/23 土俵とふ円き領土を争(すま)ふ
【 タイム食句 ー2021 】2021/11/21~11/25
11/25 牡蠣啜るするりと舌を嘗めにくる : 坊城俊樹 11/24 わたしにもキウイにも毛が生えていて刃を受けいれるしかない身体 : 田村穂隆 11/23 野兎のとても煮られて血のソース :
【遊行一句 −2021】2021/11/16~11/20
11/20 旅客車に眠るふたりや桃青忌 : 町田無鹿 〜陰暦10月12日(11・16ごろ) 11/19 形なき猫を抱けばあたたかい袋の中に骨が動いた : 奥田亡羊 11/18 セーターは手洗い
【 タイム食句 ー2021 】2021/11/16~11/20
11/20 コンコンと叩いてシュポッと栓を抜き古式ゆかしくビール注ぎ合ふ : 桑田靖之 11/19 蓮根によく似たものに近づきたい : 樋口由紀子 11/18 ピザパイの中にときどきG#7があ
【遊行一句 −2021】2021/11/11~11/15
11/15 頭とは何ぞ問ふにジャコメッティ端的に応(いら)ふ胸の付け根 : 玉城徹 11/14 幇間の道化窶れやみづつぱな : 太宰治 11/13 吊橋をゆけばゆらりといのち寒し空は鳥の国、谷
【 タイム食句 ー2021 】2021/11/11~11/15
11/15 粕汁や京人参の赤をこそ : 井上弘美 11/14 柚子の実が地を打って落つただそれだけのことなのよ : 山崎方大 11/13 舐め終えた炎の芯の醒めている : 八上桐子  
【遊行一句 −2021】2021/11/06~11/10
11/10 断面のやうな貌から梟鳴く : 津川絵理子 11/09 しっぺ返しを食う日を怖れつつ待てり、冬旱の土が妙に明るい : 生沼義朗 11/08 冬来たるごとりと嵌めて乾電池 : 奥坂まや
【 タイム食句 ー2021 】2021/11/06~11/10
11/10 はみだしてしまう命を持つ人と僕も食べたよふたつ鯖缶 : 堂園昌彦 11/09 おでん酒ちくわの穴が現住所 : 伊藤五六歩 11/08 ある日わが歎きおえし神父のため一本の葱抜けば青