10・5 浄土これ畳のへりにとろゝ汁 : 摂津幸彦 〜〜結界として万能ねぎを 10・4 火に焙るマシュマロときに素晴らしい記憶に変はるかなしみもある : 山田航 〜〜溶け始めた地球成分の
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
半跏思惟像 ・ 天寿国繍帳
鐘つけば銀杏散るなり建長寺 : 漱石 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 : 子規 漱石が2ヶ月早く発表している。 鐘をつくとその響きで銀杏がバラバラ散る、 という因果関係がありそうだが、 柿を食ってもその時に鐘がなったのは単な
【 タイム食句】 09・26〜09・30
9・30 青年よ汝よりさきに死をえらび婚姻色の一ぴきの鮎 : 塚本邦雄 〜〜堕ちゆけば聖なるものを握りしめ 9・29 新蕎麦や客の着くたび席をつめ : 矢野玲奈 〜〜十割粗挽き
【 タイム食句】 09・21〜09・25
9・25 柿食うて柿採らぬ木をみてをりぬ : 斎藤伸 〜〜next one いい加減にしろ 9・24 次々と友達狂う 給食の煮物おいしいDVシェルター : 鳥居 〜〜筑前のどこかは知らず芋噛む噛む 9・
『記紀に游ぶ』 小黒世茂
地震がつづく。 気象がふつうではない。 雨、風、が異常であれば、意識がむかう。 現在の暮らしが突然場面展開であらわれたのではない。 現代は古代とつながっている、おもってる以上に。 そのことに気付かされてくれるのが 『記紀
【 タイム食句】 09・16〜09・20
9・20 母が刻み妻が叩いて独り身の不惑の娘らが放る俎板 : 小嵐九八郎 〜〜醤油茶渋沁みる時間を皿に見る 9・19 新米の其一粒の光かな : 高濱虚子 〜〜土鍋割るるは内なるエ
四ツ谷龍 句集
四ツ谷龍さんから句集が届く。 『夢想の大地におがたまの花が降る』 昨年は、『冬野虹作品集成』全三巻をまとめられた。 それぞれのタイトルは 『雪予報』『頬白の影たち』『かしすまりあ』 句集のページをひらくと、 連作が小さな
【 タイム食句】 09・11〜09・15
9・15 焼き過ぎて秋刀魚の腹の奥読めぬ : 大塚めろ 〜〜はらわた黒し共食い痛し 9・14 ひょっとしてパスタは嫌いだったんじゃ自動改札に引っかかる : 斉藤斎藤 〜〜難民の自動改札膃肭臍 9
【 タイム食句】 09・06〜09・10
9・10 暴王ネロ柘榴を食ひて死にたりと異説のあらば美しきかな : 葛原妙子 〜〜覚えなき落花狼藉ふたたびに 9・9 秋茄子に云われてみたいろくでなし : 大森案山子 〜〜あらおたんちん隠し通
第19回 俳句甲子園
俳句甲子園 第19回の模様が NHKで放送された。 最優秀賞 ・豚が鳴く卒業の日の砂利踏めば : 池内嵩人 優勝は開成高校A。 大注目は東京家政学院 ・利口な睾丸を揺さぶれど桜桃忌 : 古田聡子 ・藍浴衣ことばは人間を使