7・5 さばつまんで扇風機の音やくざ者 : 渥美風天 〜〜汗せる穴と血が騒ぐ穴 7・4 縊死、墜死、溺死、轢死を語りたり夕餉の皿に取り分くるごと : 佐藤弓生 〜〜アミューズは手づかみどこの部位
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】06・26〜06・30
6・30 晩年のゆびうつくしきシリア人いざないきたり夜の鮎料理 : 塚本邦雄 〜〜しごきつつ骨を抜き取る聖戦前夜 6・29 雨もまた良しうなぎ屋の二階より : 西村麒麟 〜〜白焼き待つ間
『芸人と俳人』
『芸人と俳人』 又吉直樹 堀本裕樹 物ボケも一発ギャグも嫌い。 俳句は短い言葉なのに世界をひろげてくれる。 このやり方は使えるんじゃないか。 そこから吹っ切れて、 物ボケでは、一切、説明しない。 その物を何かに見立てて状
【 タイム食句】06・21〜06・25
6・25 几帳面な玉蜀黍だと思はないか : 櫂未知子 〜〜歯をたてる按配舐める塩梅 6・24 吸はるべきものにあらねばちさくあかくちくびふくらむ虜囚のをのこ : 吉田隼人 〜〜大本の機能疑
【 タイム食句】06・16〜06・20
6・20 噛み潰したるストローの平たさの細部をかさね映画はすすむ : 永田紅 〜〜ひと粒の味蕾つぶしてミステリー 6・19 さくらんぼクリックすれば会える人 : 工藤惠 〜〜宅配とどき奴の忌日か
【 タイム食句】06・11〜06・15
6・15 ウーロンハイたつた一人が愛せない : 北大路翼 〜〜無傷であらばあはれ童貞 6・14 川向うの家はお菓子の色で祈るように広がる光のもとに : フラワーしげる 〜〜虹族に抱かれ赤
【 タイム食句】06・06〜06・10
6・10 完熟の柘榴のように告白は互いの臓器に手を容れること : 藤本玲未 〜〜食感と触感の差異にたじろぐ 6・9 かまきりの手だか脚だか豆の蔓 : 三好つや子 〜〜七十二候お呼
アザラシくんの登場。東直子のドローイング
アザラシくんの登場。 『かばん 6月号』 表・裏に東直子のドローイング アザラシの身体に流れついた海にあたらしく棲む君の告白 : 東直子
・鍵見つからなくていい水無月の杜 : 菜摘
食句塾6月例会 兼題 : 氷菓 雑巾 席代 : 鍵 ・老女突如軍歌唱いだすまひる : 林子 ・老女昏睡昼の月がつき添う : 林子 老女もの、ちょっと怖い2句。 2年前と現在のリアルだそうです。 連作をみたいものです。
【 タイム食句】06・01〜06・05
6・5 夕立や娼婦のつくる塩ラーメン : 冨士眞奈美 〜〜なるとの渦がいつも厚切り 6・4 ティ・カップに内接円をなすレモン占星術をかつて信ぜず : 杉崎恒夫 〜〜ジャスミン革命から崩れ