11/15 鯛焼を食ふによろしき死角かな : 黒澤麻生子 11/14 発芽して光目指した記憶あれ大豆ミートのまどろむキッチン : 松村由利子 11/13 吉野葛ほどのとろみのそぞろ寒 :
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 アートな一句 】2023/11/06~11/10
11/10 コピー室はきみをしずかに想う部屋アカシア材の紙は置かれて : 北辻一展 11/09 点描の黒猫の眼の夜寒かな : 堀本裕樹 11/08 鉛筆を取り換へてまた書き出だす文字のほそさや冬に入りゆく : 藪内
【遊行一句 −2023】2023/11/06~11/10
11/10 すすきすでに諸氏のごとくにありにけり : 阿部完市 11/09 うまれることばかりくりかえされて、私のいない未来を愛する : 朝吹真理子 11/08 渡り鳥近所の鳩に気負なし : 小川軽舟 11/07
【 タイム食句 ー2023 】2023/11/06~11/10
11/10 ふたりで負けて笑いたかった 昼飯なんてもつ煮ライスを啜りたかった : 斉藤斎藤 11/09 鮭打棒濡れたるままに焚かれけり : 小原啄葉 11/08 しぐれ降る窓のほとりに食
【 アートな一句 】2023/11/01~11/05
11/05 大皿の縁に秋風生まれけり : 木暮陶句郎 11/04 能『定家』観るごとくゐるクリュニーのタペストリー空間在る第三惑星 : 水原紫苑 11/03 ひるすぎの小屋を壊せばみなすすき : 安井浩司 11/0
【遊行一句 −2023】2023/11/01~11/05
11/05 心臓と心のあいだにいるはつかねずみがおもしろいほどすぐに死ぬ : 平岡直子 11/04 ひとりゐて刃物のごとき昼とおもふ : 藤木清子 11/03 壊されし橋のかたへに仮の橋かけてわたらむひとの暮らしは
【 タイム食句 ー2023 】2023/11/01~11/05
11/05 つぶあん派こしあん派ゐて月を待つ : 金子敦 11/04 飲食を儀式と知らば箸のごと置かるるものはなにのしるしぞ : 石原吉郎 11/03 吊柿鳥に顎なき夕べかな : 飯島晴子 11/02 おまえのつく
【 アートな一句 】2023/10/26~10/31
10/31 朱に朱重ねる苦しさ首里城は燃えてゆきたりその身を崩し : 山崎聡子 ・・・首里城火災焼失 2019/10/31 10/30 墨の香のして十六夜の松林 : 武藤紀子 10/29
【遊行一句 −2023】2023/10/26~10/31
10/31 風に聞け何れか先に散る木の葉 : 漱石 10/30 たかむらにさしいるかげもうらさびしほとけいまさぬあきしののさと : 會津八一 10/29 死なば秋 露の干ぬ間ぞ面白き : 尾崎紅葉 10/28 地球へ
【 タイム食句 ー2023 】2023/10/26~10/31
10/31 燻製卵はるけき火事の香にみちて母がわれ生みたること恕す : 塚本邦雄 〜『水銀伝説』 10/30 星きれい餓死という選択もある : 大本義幸 10/29 なるとして何に本気になるかだよ そば職人の作る