08/05 飛魚の飛びし長さの青海波 : 斎藤夏風 08/04 雨のごと風のごとキャンバスに豚毛の筆が線を引きゆく : 花山周子 08/03 調律師遠ざかる影涼しかり : 山田やよひ 08/02 好きだった世界をみんな連
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2023】2023/08/01~08/05
08/05 あしひきの山河の瀬の鳴るなべに弓月が嶽に雲立ちわたる : 柿本人麻呂 〜『万葉集』『柿本朝臣人麿歌集』 08/04 後鳥羽院刺しし御ン蚊の末裔か : 山田佳乃 08/03 警察が踏
【 タイム食句 ー2023 】2023/08/01~08/05
08/05 昭和とほし皿に音たて枇杷の種 : 鍵和田秞子 08/04 夏とほし光悦茶屋の氷水(かきごほり)くづし残して発ち来しことも : 苑翠子 08/03 伝票のうつすらと濡れ鱧料理 : 篠崎央子 08/02 キャベツ
memo -0801
切れ字・・・小川軽舟 1)や :落ちる途中で絶壁にハーケンを打ち込むもの。 2)けり:高飛び込みのように落ちる姿を潔く見せるもの。 3)かな:落ちた水面に波紋を広げるもの。 *むおんの雨音 *水禽・水琴 *卵生の人 *別
【 アートな一句 】2023/07/26~07/31
07/31 聖ヒエロニムス老いさらばへなほそのライオンを抽象となせり : 水原紫苑 07/30 馬ぽくぽく我を絵に見る夏野かな : 芭蕉 〜「水の友」(1683年) ・・・画讃として書いた一文 07/29
【遊行一句 −2023】2023/07/26~07/31
07/31 密林を来て滝壺に象冷やす : 青山茂根 #象な一句 07/30 さようならいつかおしっこした花壇さようなら息継ぎをしないクロール : 山崎聡子 07/29 黙考の大金蠅は打ち難し
【 タイム食句 ー2023 】2023/07/26~07/31
07/31 実家にはいつもバナナがある きみがふいに帰ってくる日のために : 木下龍也 07/30 ソース瓶汚れて立てる野分かな : 波多野爽波 07/29 たまねぎを火は甘くする 晩年の兆す
【 アートな一句 】2023/07/21~07/25
07/25 僕らはもう何も歌わずカラオケの画面に凪いだ海をみている : 山田航 07/24 さざめきに麦酒をはこぶ映画祭 : 岩田奎 07/23 脱ぐ靴を並べる床に暗がりの娯楽がすでに始まっている : 土井礼一郎 07/
【遊行一句 −2023】2023/07/21~07/25
07/25 すばらしい乳房だ蚊が居る : 放哉 07/24 マスク外し鼻出で鼻孔ふたつ出で鼻毛そよぐ見ゆ見ぬふりすれど : 島田修三 07/23 大阪の暑さや亀とおかん居て : 如月真菜 #大阪な一句 07/22 あひ呼
【 タイム食句 ー2023 】2023/07/21~07/25
07/25 旧友のひとりのやうにビール瓶かたはらにあり汗をかきつつ : 田村元 07/24 石榴置く馬の長さの食卓に : 西生ゆかり 07/23 おほかたは三回で剥くバナナかな : 斎藤朝比