12/15 私は日本狼アレルギーかもしれないがもう分からない : 田中有芽子 12/14 義士の日の鼻から入れる内視鏡 : 久留島元 12/13 父といふうすき目蓋にきらきらのラメ山盛り
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2023 】2023/12/11~12/15
12/15 猥談のしわくちやのまま煮凝れり : 嵯峨根鈴子 12/14 心中をしなかったのは偶然で、バターは必要なときにない : 榊原紘 12/13 旅便りこんにやく芋のことも書く :
【 アートな一句 】2023/12/06~12/10
12/10 冥王星みつけた天文学者からすこしさみしさをわけてもらおう : 正岡豊 12/09 猫なのかルオーなのかと冬めける : 藤井なお子 12/08 仕掛け絵本ひらけば夜の群青に彗星
【遊行一句 −2023】2023/12/06~12/10
12/10 欲るこころ手袋の指器に触るる : 鈴木しづ子 12/09 眠り課の暗躍により第五号議案もつつがなく夢の中 : 石川美南 12/08 血は花と散る隠れ家(アジト)に暖取りし跡 :
【 タイム食句 ー2023 】2023/12/06~12/10
12/10 指ほどの針魚に黒き腑はありて冬の厨のたそがれぞ濃き : 安永蕗子 12/09 未来おそろしおでんの玉子つかみがたし : 山口優夢 12/08 うつし身を出でたる影は冬の夜の皿
【 アートな一句 】2023/12/01~12/05
12/05 冬ぬくし切取戦に鋏の絵 : 榎丸文弘 12/04 砂時計のあれは砂ではありません無数の0がこぼれているのよ : 杉崎恒夫 12/03 ブリューゲルの冬 遠ざかる母の搔爬 :
【遊行一句 −2023】2023/12/01~12/05
12/05 裸木と呼ばれても木は恥じらいを思い出せない 剥がされたから : 田村穂隆 12/04 雪の日にマンデラが死んだテレビを消せ : 中内亮玄 ・・・ネルソン・マンデラ氏は2013/02/05、
【 タイム食句 ー2023 】2023/12/01~12/05
12/05 缶詰の蓋に油や冬の滝 : 高柳克弘 12/04 存在の最も幸福なる象(かたち)チーズとおもふとはに醒めざれ : 水原紫苑 12/03 白菜やところどころに人の恩 : 阿部完市
【 アートな一句 】2023/11/26~11/30
11/30 ほほゑみに肖てはるかなれ霜月の火事のなかなるピアノ一臺 : 塚本邦雄 ~『感幻楽』 11/29 青ざめたダビデの裸像冬に入る : 山中正巳 11/28 海賊とその肩にゐるオウム欲し 冬夜を航る硝子窓にて
【遊行一句 −2023】2023/11/26~11/30
11/30 安々と海鼠の如き子を生めり : 漱石 11/29 阪神のホームは今日も遠すぎてどこにも帰れぬ私みたいで : 池松舞 11/28 しぐるるや駅に西口東口 : 安住敦