08/31 蟬食ひし猫の静かにまなこ閉づ : 金子敦 08/30 気のつかないほどの悲しみある日にはクロワッサンの空気をたべる : 杉崎恒夫 08/29 精進のオクラのぬめり高野山 : 川越
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 アートな一句 】2023/08/21~08/25
08/25 真夜中のカンフー映画颱風圏 : 川原風人 08/24 観ずに死ぬ映画読まずに死ぬ漫画月光に首さらして眠る : 川谷ふじの 08/23 晩涼の画家に二枚の鰈澄む : 宇佐美魚目 08/22 むらぎもの心に飛沫た
【遊行一句 −2023】2023/08/21~08/25
08/25 少年時友とつくりし秘密基地ふと訪ぬれば友が住みおり : 笹公人 08/24 大ばくちもとも子もなくすってんてん : 甘粕正彦 ・・・日本が降伏し満州国が崩壊。 ソ連軍の満州侵攻を目前に自殺 (08/20)。
【 タイム食句 ー2023 】2023/08/21~08/25
08/25 流星をひとつ投げ込み米をとぐ : 田彰子 08/24 魯肉飯ランチと決めてなまぬるき風吹くなかを鼻歌まじり : 田中槐 08/23 サバ缶開けます冷房がだめなひと : 小川楓子 &
【 アートな一句 】2023/08/16~08/20
08/20 アングルの同じ写真の夜と昼に顕ちきぬ不在の在の気配は : 上島妙子 08/19 杜鵑草抜いて先住民のアート展 : 加藤知子 08/18 中国の映画を見てるユニットバス 星座から直接行けるはず : 我妻俊樹 0
【遊行一句 −2023】2023/08/16~08/20
08/20 顔よりも汗を見られてをりにけり : 抜井諒一 08/19 盗み盗み盗んだ果てに捨ててゆく藁に緊められ血の凝る臓 : 川本千栄 08/18 ドクドクと血の流れ出るに任せよ : 石川九
【 タイム食句 ー2023 】2023/08/16~08/20
08/20 晩夏光おとろへし夕 酢は立てり一本の瓶の中にて : 葛原妙子 〜『葡萄木立』 08/19 夏の果さつと出て来る漁師飯 : 西村麒麟 08/18 喪について肉とサラダの領域を切り分けながら考えて
【 アートな一句 】2023/08/11~08/15
08/15 音楽は麻酔いつもちょうど足りない : 堀田季何 08/14 ハーモニカ持ちこし伴侶ひろやかな沖に「安里屋ユンタ」ながれて : 古谷智子 08/13 サングラス外さぬ廃盤コレクター : 飯田冬眞 08/12 さ
【遊行一句 −2023】2023/08/11~08/15
08/15 男の子なるやさしさは紛れなくかしてごらんぼくが殺してあげる : 平井弘 〜『前線』 08/14 戦友の耳などありしところかな : 渡邊白泉 08/13 恋ひ死なむ後の煙にそれと見よ
【 タイム食句 ー2023 】2023/08/11~08/15
08/15 無花果や手首の通る鉄格子 : 西生ゆかり 08/14 にんげんの飢ゆるすがたはうつくしと言ひ放つ頬をはたと打ちけり : 石原吉郎 08/13 あさがほに我は飯くふ男哉 : 芭蕉 〜『虚栗』 ・・・其角の「草の