08/20 未亡人の桃の吸ひ方見てをりぬ : 櫂未知子 08/19 あんぱんの臍を発見したる人円満なる晩年を送りたりけむ : 小池光 〜梨の花・第十歌集 08/18 墓洗ふ水がおいしくなりたれ
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遭遇一句 −2020】2020/08/11~08/15
08/15 流星の受け皿となる荒野かな : 山崎十生 08/14 なんでやねんなんでやねんと大阪のことばで嘆きついに笑いぬ : 藤島秀憲 08/13 秋帽子味方持たねば自由なり : 渋川京子
【 タイム食句 ー2020 】2020/08/11~8/15
08/15 深海底で死骸をあさる掃除屋と呼ばれてるけど、とても少食 : 秋月祐一 〜「この巻尺ぜんぶ伸ばしてみようよと深夜の路上に連れてかれてく 08/14 酢をたらす少し傷ある地球儀に : 倉阪鬼一郎 &
【遭遇一句 −2020】2020/08/06~08/10
08/10 追い縋りくる死者生者この川に残しつづけてながきこの世ぞ : 竹山広 〜8・9 長崎で被曝 08/09 憲兵の前ですべってころんじゃった : 渡辺白線 〜「京大俳句」 08/08 何
【 タイム食句 ー2020 】2020/08/06~08/10
08/10 腐みつつ桃のかたちをしていたり : 池田澄子 〜「此処」 第七句集 08/09 晩夏光おとろへし夕 酢は立てり一本の壜の中にて : 葛原妙子 〜葡萄木立 1963 08/08 もぎ
食句塾 8月例会
食句塾 8月例会 ・酔臥から起きて岩魚の尾を匂う : 果風 随分色っぽい句だとコメントしたら、全員から否定された。 ・調ぶれどネジがあまりし扇風機 : 杏 ・遠因は靴ずれほどの夏終わる : 案山子 ・・・・・・・・・・・
【遭遇一句 −2020】2020/08/01~08/05
08/05 見下しても見下しても蟻穴に入る : 大牧広 08/04 級友よ寒くはないか灯を消せば満身創痍の伽藍のごとし : 福島泰樹 08/03 エッチングのみの画集や夏の雨 : 西村麒麟 &
【 タイム食句 ー2020 】2020/08/01~08/05
08/05 コピー用紙吐き出さむときかそかなる西瓜の甘き香はただよひぬ : 柚木圭也 08/04 はんざきが食むもののふの噛み応へ : 竹岡一郎 08/03 ミルハウザー、カズオ・イシグロ、オ
【遭遇一句 −2020】2020/07/26~07/31
07/31 せみのはの透きて明るき悲しみを素肌に着むや吾老いにけり : 高橋睦郎 07/30 夕顔やひらきかかりて襞深く : 杉田久女 07/29 もののふの馴らすすさみは面立たしあちその退(
【 タイム食句 ー2020 】
07/31 主婦の夏指が氷にくっついて : 池田澄子 07/30 桃色の炭酸水を頭からかぶって死んだような初恋 : 田丸まひる 07/29 うそつく舌ちぎれて雨の花ざくろ : 熊谷愛子 07/