01・31 純白の湯気立てて人愛すなり : 野中亮介 01・30 佐野朋子のばかころしたろと思ひつつ教室へ行きしが佐野朋子おらず : 小池光 01・29 霜夜愛のいっさい誤読して入浴 : 田島
<飲食一句 2027> 2027/01/26~01/31
2027/01/31 たこやきが舞ふ冬麗の声のなか : 今泉礼奈 2027/01/30 淋しくて鯛焼は全身で脳 : 曽根主水 2027/01/29 もう一度言ふ蕪提げ逢ひに来よ : 生駒大祐
<飲食一句 2026> 2026/01/26~01/31
2026/01/31 白鳥がポン酢醤油のはるか上 : 藤田俊 2026/01/30 さらにまた遠くへ行こうとする声を呼びとめたかった真夜の食卓 : 後藤由紀恵 2026/01/29 大根や墓の
<飲食一句 2025> 2025/01/26~01/31
01・31 卵黄吸ひし孔ほの白し死はかかるやさしきひとみもてわれを視む : 塚本邦雄 〜『緑珠玲瓏館』 01・30 かけがえのないみりんだったね : 暮田真名 01・29 脱がされていることさ
<アートな一句 2027> 2027/01/26~01/31
2027/01/31 弁解の余地なきごとく滝氷る : 中村堯子 2027/01/30 高熱の鶴青空に漂へり : 日野草城 2027/01/29 折鶴は角が命や雪激し : 松野苑子 2027/0
<アートな一句 2026> 2026/01/26~01/31
2026/01/31 鯨の頭に潮噴く穴や深々と : 小澤實 2026/01/30 インスタレーションが終わればこの部屋にまた掛けられる聖廟の絵も : 榊原紘 2026/01/29 あらはれてすぐに大きくくる
<アートな一句 2025> 2025/01/26~01/31
01・31 恋ひ人は雲の上なるおふじさんはれて逢ふ日は雪のはだ見る : 白隠 ・・・画賛 01・30 長き詩の最終行に雪が降る : 金子敦 01・29 テーブルの上の荒野をさむざむと見下ろすの
<遊行一句 −2027> 2027/01/21~01/25
2027/01/25 恋人は土龍のやうに濡れてゐる : 富澤赤黄男 2027/01/24 感染ってもいいかと愛は愛は愛は : 時実新子 2027/01/23 死して出ることも退院寒月光 : 仲
<遊行一句 −2026> 2026/01/21~01/25
2026/01/25 ぽんこつだけどだいじな友達だからなという気持ち 高い空に投げる : 永井祐 2026/01/24 戀びとは土竜のやうにぬれてゐる : 富澤赤黄男 2026/01/23 死
<遊行一句 −2025> 2025/01/21~01/25
01・25 明日捨てる絨毯に寝転んでゐる : 清水右子 01・24 ある朝なぜかこの世に鳩がゐなくなる冬の電線だけを残して : 荻原裕幸 01・23 瞬きに使ふ筋肉枯木立 : 遠藤容代 &nb