2026/10/15 秋ふかく用無き物を盗られけり : 橋 閒石 2026/10/14 まだ発見されぬ法則かんじつつ深ぶかと吸う秋の酸素を : 大滝和子 2026/10/13 鱗生えさう永き夜
<遊行一句 −2025> 2025/10/11~10/15
10・15 閉めても閉めてもまだドアがある。月蝕の夜を照るうさぎ小屋 : 鈴木加成太 10・14 鶏頭の半枯れ美しき愚連隊 : 加藤和子 10・13 目の醒めしまま目を閉じてみずからの眼球にもうしばらく座る
<飲食一句 2027> 2027/10/11~10/15
2027/10/15 落鮎のたどり着きたる月の海 : 福田甲子雄 2027/10/14 皿に入れポン酢あかるき良夜かな : 青木ともじ 2027/10/13 前菜の黒き玉子や秋旱 : 山口昭男
<飲食一句 2026> 2026/10/11~10/15
2026/10/15 美濃柿の大きく照るに刃あてその刹那よりひとりになりぬ : 山口青 2026/10/14 肌寒や啜れば伸びるラテアート : 西生ゆかり 2026/10/13 悪友がくれたオ
<飲食一句 2025> 2025/10/11~10/15
10・15 口論の後のでっかい梨ひとつ : 坪内稔典 10・14 言霊を信じ「幸せ!」と連呼する母さん、僕はビールがほしい : 三田三郎 10・13 新蕎麦や金が大事といふはなし : 龍岡晋
<アートな一句 2027> 2027/10/11~10/15
2027/10/15 ある晴れた日につばくらめかへりけり : 安住敦 2027/10/14 鯖雲や犬の興味は他の犬 : 長嶋有 2027/10/13 ボールペンの先端は球鳥渡る : 金子敦 &
<アートな一句 2026> 2026/10/11~10/15
2026/10/15 いにしへは今に残りてたくましき腕に農夫が里神楽舞ふ : 山中律雄 2026/10/14 ものいはぬ男なりけり木賊刈り : 大島蓼太 2026/10/13 黄のはなのさきて
<アートな一句 2025> 2025/10/11~10/15
10・15 砂時計音なく果てて十三夜 : 和田華凛 10・14 服を脱ぎふたりで鏡の前に立つそれはわたしたちの宗教の絵 : 松岡はる 10・13 秋麗の馬の血よ馬走らしむ : 板倉ケンタ &n
<遊行一句 −2027> 2027/10/06~10/10
2027/10/10 東京のどの渋滞も黄落す : 阪西敦子 2027/10/09 夜仕事や椅子ごと倒れさうに伸び : 西山ゆりこ 2027/10/08 月光のをはるところに女の手 : 林田紀音
<遊行一句 −2026> 2026/10/06~10/10
2026/10/10 翳り合ふ生きもの鯉は 水中に交差するとき少し死ぬらし : 黒木三千代 2026/10/09 月光を入れて一人の守衛室 : 坂本徹 2026/10/08 とまり木にとりどり