2027/05/20 先に逝く人の鼻すぢ緑の夜 : 岸本由香 2027/05/19 緑陰で大工さんとか呼ばれたい : 坪内稔典 2027/05/18 滝のおとだとは気づかずに離婚かな : 瀬間
カテゴリー: セサミ日記
<遊行一句 −2026> 2026/05/16~05/20
2026/05/20 夏帽を振つて改札口に消ゆ : 小野恵美子 2026/05/19 ほととぎすその神山の旅枕ほのかたらひし空ぞわすれぬ : 式子内親王 〜『新古今和歌集』 2026/05/1
<遊行一句 −2025> 2025/05/16~05/20
05・20 無人戦車無人地球の街を野をはたはたと哂ふごとくゆきかふ : 坂井修一 05・19 足裏の血管太く昼寝かな : 松本てふこ 05・18 あやめあやめたぶんこれから繰り返すあやまちさえ
<飲食一句 2027> 2027/05/16~05/20
2027/05/20 やりくりの思案の鯵をたたくかな : 鈴木真砂女 2027/05/19 豆飯や定時で帰りきし夜の : 松本てふこ 2027/05/18 傷みつつ微笑んでゐる苺かな : 柏柳
<飲食一句 2026> 2026/05/16~05/20
2026/05/20 鈍感も一つの才で角砂糖三つ落とせど澄むダージリン : 榊󠄀原紘 2026/05/19 口を塞いで太陽のけばだちぬ : 鴇田智哉 2026/05/18 指詰めを毎週やって今
<飲食一句 2025> 2025/05/16~05/20
05・20 バーベキュー森の何者からも見え : 岩田奎 05・19 めちやくちやを止せば老人になりさうでときに食ふ夜半のとんこつラーメン : 大松達知 05・18 産んでしまつた淋しさパセリに
<アートな一句 2027> 2027/05/16~05/20
2027/05/20 眠る嬰児水あげてゐる薔薇のごとし : 飯田龍太 2027/05/19 荘子にありや緑なる何の鳥の浮巣 : 尾崎紅葉 2027/05/18 魚の栖む森を歩いて明易し : し
<アートな一句 2026> 2026/05/16~05/20
2026/05/20 全裸こそむしろ甲冑 銭湯の洗い場にみなひかりを放つ : 大森静佳 2026/05/19 ライブ後はみんなばらばら沙羅の花 : 木田智美 2026/05/18 眼の奥に錆び
<アートな一句 2025> 2025/05/16~05/20
05・20 腥き人間として泳ぎたる : 矢口晃 05・19 成分は木製にちかいときみが云ふ気球を丘の風に見てゐつ : 光森裕樹 05・18 森に死ぬのは木樵と詩人花茨 : 高柳克弘 05・17 空函にも天と地
<遊行一句 −2027> 2027/05/11~05/15
2027/05/15 柿若葉財布いつしかやはらかく : クズウジュンイチ 2027/05/14 あとひとり来るのを待つ緑蔭の黙 : 恒藤滋生 2027/05/13 葉桜の頃の電車は突つ走る :