蔦のからまるレトロビルの『びきゃら』さんが10周年。 46人の作家に<一人膳>をつくってもらった。 そのとなりに、革のお店がある。 たいてい、閉まってる。逃げるいたちを追っかける感覚で 開いてる時間を狙う。 手作りの革サ
カテゴリー: セサミ日記
花ズッキーニー、花山椒は今しかおません
桜の花が散ると、花鎮めの祭がある。 ことしは、ことに被災にあわれた方々の 魂を鎮める祈りをこめて、花を見送ることになった。 この時期は、食べものがほんのつかのまの おいしい旬をむかえている。 花ズッキーニー。そのまま揚げ
落語のサゲは羞恥心のなせる技
落語のオチ、そんなんでしまいにしたらあかんやろ。 もうちょい、きのきいたワンフレーズできれいに ひっこまれへんか。 鶴瓶は『立ち切れ線香』『らくだ』で大幅なオリジナルにしてる。 志の輔も『三方一両損』なんか今のセンスでフ
おいしい料理にはオーロラが見える
歌仙を雲仙で巻いたことがある。 仲間の一人が旅館の料理長から声がかかった。 料理の凛たる冴えに酒はすすみ歌仙は朧ボロボロ。 料理人、石原仁司さんは嵐山吉兆から半水慮に移ったばかり。 その後、京都に戻って『未在』をはじめた
ミロと赤塚不二夫はかぎりなく近い
ミロは赤。 ミロは無垢。 ミロは宇宙。 バルセロナはとんでもない街です。 ガウディ、ピカソ。とてつもない巨人がいるんですが、 それでもミロが一番です。 街のど真ん中からケーブル電車で一駅。 小高い丘にミロ美術館。 意外に
あこがれの嗜眠症と花粉症
ナルコレプシー。阿佐田哲也が麻雀の最中も コトンと眠るに落ちた嗜眠症。 花粉症。堀辰雄の風立ちぬやないけど、 立原道造がかかりそうな病名。 あこがれたもんです。 美しい病におかされたい。 見事に罹りました。 嗜眠症は残念
『だいたい四国八十八か所』は大阪の粋があふれてます
一切の衣服を脱いで2枚の綿布からなる巡礼着に着替える。 属性を脱ぎ裸に立ち返って神に向き合う<メッカ巡礼>。 野町和嘉の写真集はもう15年以上前のものだが、 いまも時々ひらく。 宗教も人間も、どこでもけったいなもんや。
青空書房 87歳 ニコニコのあとの毒舌がおたのしみ
呑んべえ友達に古本上手がおる。 東に椿を中庭に育ててる人おれば、京都だけにみられる 椿十種の育て方などを詳細に研究した本を贈り、 西にスパイスを生業にしている人おれば、胡椒の古代からの 世界流布の歴史資料本を献呈する。
pet検診は放射能野菜購入を義務づけよ
pet検診を一昨年暮れに受けた。 放射能を注射して癌細胞の早期発見というヤツ。 おかげで家人は呼吸器系癌を発見し、去年4月手術。 いま、あらためて放射能をチェック。約10ミリシーベルト。 検査費用は15万円。実体験として
いまこそ空海、現れよ
空海。魅力的な男や。 弘法大師というと、にわかに説教臭おなって リアルな人物像が褪せる。 高野山大學の生涯学習講座なるものに初参加。 高野山といえば、いろいろ縁がある。 健康に<食べる炭>がええ、とかのブームがあった5年