推敲はしないというよりできませんので先生ではなくた だ進行役の句会がきょう100回目。玉庵、をかしの新 論客も揃い中だるみから盛り上り。ええこっちゃ。「鉱 泉は塩の味して避暑終わる」翆胡。高等遊民の風情あり。
カテゴリー: 食句塾
食句塾、よくぞ10年続いたもんや
毎回<食>をテーマの句会。短歌を作ってるからちょっ と気軽に句会の指導を、と頼まれたのが10年前。無責 任な毒舌に生徒もどこ吹く風の逆襲。なんとはや99回。 「しくじりも甘辛く煮て新ごぼう」をかし。新人最高点。
大笑いして夏風邪をもらいけり 一計
『ショック塾』。衝撃的な俳句と食句のひっかけ。指導 するでもなく月1回言いたい放題の勝手気まま。それ以 上に会員の過激発言や妄想珍解釈も盛り沢山。なんやか んやでもう何年?「明け易く持ち重りする犬の糞」玉庵。
食句塾。「聖五月ケイタイ画面や棺の窓」磯菜。やられ た。こんな見立てもあったんか。孤独な若者たちが死者 を覗きこんでる風景は象徴的。聖と棺の対比。連休で誰 からもメール来えへん暗い待受画面、の解釈もおもろい。
食句塾。「天上のすり鉢こぼし花吹雪」「啓蟄に高層マ ンション落とし蓋」。スケールがでかい。最後に作者を 明かすと2作とも麻天茶。「糖尿やわたがしのゆく弥生 空」しみじみ玉庵。「蕗の薹小鉢所望のひとり客」翆胡。
食句塾「今回のこれ1番」第1〜100回
●第1回(1998.8.27開催) クレパスのすいかではじまる絵日記帳 (伏兎) ●第2回(1998.10.1開催) 一ミリの十分の一を雨がゆく (磯菜) ●第3回(1998.11.5開催) 峡の湯に茸鍋と月の贅 (翠胡
食句塾。「角餅の角削ぎ落とし京雑煮」三甫。雑煮は全 国様々。嫁と姑の争いに京都の意地悪さが効いている。 玉庵の読みのおもしろさに爆笑。正月らしく絵的にも美 しい句を天に選出。「笹鳴きを残す障子や祝い膳」菜摘。