奇妙に首を延ばす不安なガラス瓶。 今回の個展では、 制作工程の、グロテスクな人格の宙吊りと 自重による溶解の、絢爛たる不在を露わに。 ガラス瓶だけでも魂をざわつかせるレベルにあったが、 どうしても、製造窯内部のプロセス記
カテゴリー: アート周辺
『トム・オブ・フィンランド』
『トム・オブ・フィンランド』 映画の途中から、鍵穴にすっと 鍵が入った感じがあった。 自宅に戻って、二十年ぶりに開いた歌集『茴香變』。 塚本邦雄の自選歌集、限定三百部。 塚本の秘蔵写真ワンカットと 短歌が見開きのセットに
塩田千春 『リチャード3世』
塩田千春 『リチャード3世』 水彩、オイルパステルに 赤い糸が使われています。 二点ならべると。 (世沙弥コレクション ー2019)
町田康、 十三で浪曲を語る
町田康、 十三で浪曲を語る、ですよ。 もうこれだけで、シビれる。 若手浪曲師二人を相手に、 この死に体の芸能の魅力を 語る、歌う、笑わせる、 アイデアの大ワゴンサービス、 見事な浪曲応援団。 <河内十人斬り>をモチーフに
二葉:上燗屋
二葉ちゃん企画の夜席。 五人の噺家さん、 繁昌亭の小屋全体がええ空気感。 二葉:上燗屋 このネタ、少々ヨゴレの中年がやるとええ味なんやけど、 子ども子どもした女の子が見事自分のものにして天晴れ。 雀太:遊山船 舞妓の振袖
『国言詢音頭』
文楽、歌舞伎の人気狂言のほとんどは <殺しの美学> 近松、南北、黙阿弥を傑作に仕立て上げたのは、 近世日本人の残虐な心性にある。 凄絶な殺戮美学が上位で、 スプラッター的な血まみれドタバタは あれはちょっとね、なんて。
Vivi句会(3回目)
Vivi句会(3回目) 今回の席題::世沙弥のアートで1句 例= 木子幸恵の作品に 北大路翼の句:わかつて欲しい口内炎があることを ・ゆるキャラのはらわたを出る暑さかな : 主水 ・レジ打ちの異人をすするモスキート :
佃弘樹の個展 @群馬県立近代美術館
穴場、群馬。 ハラミュージアムにならんで 磯崎新設計の群馬県立近代美術館。 佃弘樹の個展 展示方法も変にメタリックな近未来風に しないところがいい。 この美術館、コレクション展示もシビれるよ。 ダミアン・ハースト、片山真
加藤泉 @ ハラ ミュージアム アーク
群馬、ど田舎の美術館 磯崎新設計のハラ ミュージアム アーク 加藤泉、8月10日から東京であるから、 そんな辺鄙なとこはパス、と考えてるみなさま。 あなたは一生の悔いを残すことになります。 会場は4つ。 古美術空間での加
シーレ : <死の床につくグスタフ・クリムト>
オッピッピと千春ちゃんの 現代アートに昂ぶった心のお口直しに、 19世紀末に巻き戻し。 シーレの作品は18点。 デッサンの最後は <死の床につくグスタフ・クリムト> クリムト: この猫を抱いたクリムトの写真を見るだけで、