08/05 待てば来る男なりけり夕蓮 : 黒田杏子 08/04 カッキーンって野球部の音 カッキーンは真っ直ぐ伸びる真夏の背骨 : 木下侑介 08/03 なにほどの快楽(けらく)か大樹揺れやまず : 大西泰世 08/02
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2022 】2022/08/01~08/05
08/05 冷蔵庫にほのかに明かき鶏卵の、だまされて来し一生のごとし : 岡井隆 〜『神の仕事場』 08/04 台風や薬缶に頭蓋ほどの闇 : 山口優夢 08/03 だまっても口がへらない食卓に
【遊行一句 −2022】2022/07/26~07/31
07/31 天にソドム地に汗にほふテキサスの靴もて燐寸擦る男らよ : 塚本邦雄 〜自選歌集『茴香變』・・『星餐圖』からは9首 07/30 風鈴と同じ柱で首吊らむ : 北大路翼 07/29 洗脳
【 タイム食句 ー2022 】2022/07/26~07/31
07/31 割りばしをわるしづこゝろきうりもみ : 万太郎 〜『流寓抄』 07/30 たこ焼きにトカゲのしっぽを入れたってバレやしないさ大阪の空 : 笹公人 07/29 鮎二ひきしばらく焼かず皿の上 : 前田雀郎 07/
放哉の墓に。たまたまホテルの裏
墓のうらに廻る : 尾崎放哉 ・・・小豆島で泊まったホテルの裏、 1分の近くにあったとさ。 焼けつく墓石に、ミミズ 干上がっても一人 1)41歳で逝去 2)東大卒、生命保険会社大阪支店次長から一転。 3)放浪の末、最後は
【遊行一句 −2022】2022/07/21~07/25
07/25 空はいま無言を搾っているところ あとにしよう音楽の話は : 笹川諒 07/24 水洟や鼻の先だけ暮れ残る : 芥川龍之介 〜「自嘲」と前書して 07/23 汽車が墜ちるみてゃあな音
【 タイム食句 ー2022 】2022/07/21~07/25
07/25 忽ちに雑言飛ぶや冷奴 : 相馬遷子 07/24 約束は所詮はことば 夏なのに石焼き芋が売ってる 生きて : 上坂あゆ美 07/23 濡れながら利子だけ払う冷奴 : 三好飛白 07/22 無花果のしづまりふかく
「横着します」
第8回 のん句会 夏音さんの句に<水えくぼ>、 造語が新鮮。ありそうで、どうなんでしょう。 ・・・・・・・・・・・・・ 水道の検針を終えた女性が、 紙表を奥にある玄関ポストに入れに行こうとしたので、 はい、もらいますわ、
【遊行一句 −2022】2022/07/16~07/20
07/20 じだらくに寝れば涼しき夕べかな : 宗次 07/19 ゴキブリは天にもをりと思へる夜 神よつめたき手を貸したまへ : 葛原妙子 〜『朱霊』 07/18 死んでから蛇重くなる棒の先
【 タイム食句 ー2022 】2022/07/16~07/20
07/20 いちじくの下かげ蒼し人は皆優しく待たれをりぬ柩に : 高野公彦 07/19 妹はて来くず餅を瞬食 : 馬場杏 07/18 額縁を壁から下ろす(そのように夕立が来る)果物屋にいて : 竹中優子 07/17 白玉