枯木灘で荒んだクエのあら。 むさぼり喰った。喰った。喰ったった。 土地の名前も周参見。すさみきった磯。 中上健次の路地であり、 折口信夫のまれびとの界である。 2泊3日の吟行。
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2022】2022/10/16~10/20
10/20 天つゝぬけに木犀と豚匂ふ : 飯田龍太 10/19 くわんおん の しろき ひたひ に やうらく の かげ うごかして かぜ わたる みゆ : 会津八一 10/18 小鳥来る夜の番地のありにけり : 小川楓子
【 タイム食句 ー2022 】2022/10/16~10/20
10/20 べつべつに忘れればいいゆく秋の袋小路のケバブ屋のことも : 魚村晋太郎 10/19 面影に天ぷらそばを持たせけり : 山田耕司 10/18 天に近きレストランなればぽきぽきとわが折
【遊行一句 −2022】2022/10/11~10/15
10/15 「ここにゐて、ここに」と一人を淋しがる母よここからゐなくなるのはあなた : 日高堯子 10/14 外に出でよ月の真下で喧嘩せよ : 火箱ひろ 10/13 白き霧流るる夜の草の園に自
【 タイム食句 ー2022 】2022/10/11~10/15
10/15 新蕎麦や名前を書いて待てといふ : 仁平勝 10/14 歯がいつも濡れていること頬はその内側だけが濡れていること : 鈴木晴香 10/13 走り蕎麦小声の掠れやすきかな : 小野あらた 10/12 僕だって酒
【遊行一句 −2022】2022/10/06~10/10
10/10 こすもすのをはりは草になりにけり : 今井杏太郎 10/09 よに入りてはやもねなむとする時におきくるくいが蟲のよをなす : 前川佐美雄 10/08 立体を平面にして秋の雲 : 中田美子 10/
【 タイム食句 ー2022 】 2022/10/06~10/10
10/10 たまに会うをイベントとする別居婚 回転寿司に粉茶を淹れる : なみの亜子 10/09 宦官の笑む顔に似て桃の種 : 橋本直 10/08 ときに季節に刃向かうようにしつらえた木の皿土
阿漕な奴・・・
食句塾 秋号合評会 ・水澄むや阿漕の浦の罪の味 :咲也 阿漕は能の演目。世阿弥作。 伊勢近くの阿漕ヶ浦の禁漁を破った欲深い漁師の話。 「あこぎ」伝説や和歌をもとに、昔は「度重なれば露見する」といった意味。 あとで「無慈悲
【遊行一句 −2022】2022/10/01~10/05
10/05 ともだちをばらばらにしてみるだとかやつてはじめてわかること、ある : 朽木祐 10/04 秋風やいつも落語は古今亭 : 藤原龍一郎 10/03 白露も夢もこの世もまぼろしもたとへて
【 タイム食句 ー2022 】2022/10/01~10/05
10/05 大阪やけぶりの上にいわし雲 : 阿波野青畝 10/04 だれとだってできることでしょ一突きでクラッシュアップルパイできあがり : 飯田有子 10/03 先生の生まれた町のあぶらあげ : 八上桐子 10/02