02/20 旧姓をランチタイムに明かし合う私は黒江私は光田 : 田中有芽子 02/19 宇宙膨張中われ桜餅嚥下中 : 池田瑠那 02/18 花器となる春昼後刻 喉に挿すひとの器官を花と思えば
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2022】2022/02/11~02/15
02/15 もし俺が宇宙人でもとりあえずいい人止まりで終わるだろうな : 木下侑介 02/14 春雪の暫く降るや海の上 : 前田普羅 02/13 らりるれろ ラ行の発言(はつごん)なかつたら音
【 タイム食句 ー2022 】2022/02/11~02/15
02/15 宇宙地球草餅いびつ寧らけし : 佐怒賀正美 02/14 舞扇おきて手にとる小さかづき臙脂を印す麦わらの管 : 森鴎外 02/13 白魚の目の裏側の暗さかな : 小野あらた &nb
【遊行一句 −2022】2022/02/06~02/10
02/10 メス堕ちの青年の身ぞ春の雪 : 関悦史 02/09 力をあづけるなと教はつただらう足をぬくにはちからがいる : 平井弘 02/08 性格が八百屋お七でシクラメン : 京極杞陽 0
【 タイム食句 ー2022 】2022/02/06~02/10
02/10 くわえろといえばくわえるくわえたらもう彗星のたてがみのなか : 穂村弘 02/09 鶯や餅に糞する縁の先 : 芭蕉 02/08 鹽の壺空となりゐつわが家のいづこにも鹽なき時閒過ぎを
【遊行一句 −2022】2022/02/01~02/05
02/05 父に頬を打たれるやうな懐かしい痛みのなかに咲いてゐる梅 : 荻原裕幸 02/04 ちぐはぐの下駄から春は立ちにけり : 一茶 02/03 淡雪の中にたちたる三千大千世界(みちあふち
【 タイム食句 ー2022 】2022/02/01~02/05
02/05 梅咲きぬ食ふ銭ありて美しき : 室生犀星 02/04 蜂蜜をひとさじたらした午後五時の紅茶 出逢わぬはずの人といて : 乃上あつこ 02/03 未来おそろしおでんの玉子つかみがたし
【遊行一句 −2022】2022/01/26~/1/31
01/31 探梅やかばんをもたぬ者同士 : 櫂未知子 01/30 能あるきりんは首を隠す んなわけねーだろ剝きだして生きていくんだ光の荒野 : 上篠翔 01/29 窓の雪女体にて湯をあふれしむ
【 タイム食句 ー2022 】2022/01/26~01/31
01/31 ダリを父として大雪の魚市の箱に睡魔のごとき海鼠ら : 塚本邦雄 〜水銀傳説 01/30 難しき顔に戻れる焼芋屋 : 中田尚子 01/29 貝殻をはずされていく寒さにて母子家庭とはむ
【遊行一句 −2022】2022/01/21~01/25
01/25 どこも冬の光ヒッ、チ、コッ、クと鳥語せり : 大沼正明 01/24 音もなく道に降る雪眼窩とは神の親指の痕だというね : 服部真理子 01/23 眠る少年たとえば感電死の白鳥 :