12/15 しんしん積もる遺失物一時預かり所 : 伊藤利恵 12/14 赤のままに狸は坐る動物にはやりすたりのあるをかしさ : 山田富士郎 12/13 日向ぼこ自然解凍せしごとく : 和田華凛
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【タイム食句 -2019】12/11~12/15
12/15 それほどにうまきかとひとの問ひたらば 何と答へむこの酒の味 : 若山牧水 12/14 心臓と同じくらいの海鼠かな : 石原八束 12/13 硝子とて武器となりうる家だからバカラは棚
【遭遇一句 -2019】12/06~12/10
12/10 未生なるわれの瀆(けが)しし中国の少年あらむまた未生なる : 水原紫苑 12/09 大阪に三日月あがり日短し : 前田普羅 12/08 運転手一人の判断でバスはいま追越車線に入りて
【タイム食句 -2019】12/06~12/10
12/10 涅槃図の地続き大根抜きゐたり : 恩田侑布子 12/09 昼のイオンフードコートに迷い込んだ鳥が少し主役になれたこと : ナイス害 12/08 缶詰の蓋に油や冬の滝 : 高柳克弘
食句塾 年間グランプリ選考
師走、 忘年会の一発目は<食句塾> 年間グランプリ選考 ・既視感とやらが自然薯に具体的に : 主水 ・先代は何をしてきた蓮根掘る : 飛白 ・産声は花よゆくさきざきを蝶 : 翠胡 ・プラゴミの火の粉と交わる竹夫人
【遭遇一句 -2019】12/01~12/05
12/05 夢よりも現の鷹ぞ頼母(たのも)しき : 芭蕉 〜杜国が不幸を伊良古崎にたづねて 12/04 眼底に雪はさかさに振るといふ噂をひとつ抱きて眠りぬ : 藪内亮輔 12/03 毛布から白
【タイム食句 -2019】12/01~12/05
12/05 あな醜さかしらをすと酒飲まぬ人をよく見れば猿にかも似る : 大伴旅人 12/04 捌かれて鮪は赤き尾根をなす : 佐藤郁良 12/03 母死なせ生きのびしわれ死にしわれ寄り添ひて立
【遭遇一句 -2019】11/26~11/30
11/30 知つてるでしよきつく手首を縛つても心まで奪へぬことくらゐ : 知花くらら 11/29 すこしの血はたらきて飛ぶ寒雀 11/28 垂直の夜をねじってあのひとはマスターキーをひからせて
【タイム食句 -2019】11/26~11/30
11/30 死出三途天上天下捕鯨船 : 花尻万博 11/29 月光がお菓子を照らすおかあさんつめたいけれどまだやわらかい : 穂村弘 11/28 鶏しめる男に雪が殺到す : 橋本多佳子 &nb
【遭遇一句 -2019】11/21~11/25
11/25 冬晴れや今も走り方いびつ : 高勢祥子 11/24 鬩ぎあう AI による戦争もはじまればみな血を吐きて死ぬ : 加藤英彦 11/23 冬髪刈るや庭園論の父いずこ : 寺山修司 1