6・5 羊羹に残る歯型に思う死のゆたかに深く蟻ひとついる : 奥田亡羊 〜〜恋すてふ耳鼻男根食ひちぎる 6・4 鰻重を真つ直ぐ伸びてゆく光 : 西村麒麟 〜〜非鱗として国家憲章 6・3 ガラス一枚の外は奈落の深さにて五十
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
歌仙の反省会は蕎麦屋に限る
歌仙の反省会は蕎麦屋に限る。 蕎麦前は山形産の冷やし玉こんにゃく。 お酒は秀鳳のにごり。もちろん山形産。 太打ちと細打ちの二枚で〆。 ふたこぶに月光を溜め駱駝往く :酔 ソルトロードを素の風渡る :隗 お通しの枝豆か
・ラブホテル一匹の蚊にふたりの血 : 飛白
食句塾 6月例会 席題大会 ・カントクノシジデトマトヲツブシマス : 主水 時事ネタとビジュアルの衝撃でマイナス地獄選が集中。 ・ラブホテル一匹の蚊にふたりの血 : 飛白 ラブホテルにはもはや陰湿でマイナーイメージは無い
【 タイム食句】 05・26〜05・31
5・31 青梅雨や部屋がまるごと正露丸 : 小林苑を 〜〜大声だせば玻璃にひび割れ 5・30 階段の底までくだり昼くらきコーヒー店に来てまづ眠る : 篠弘 〜〜半眼のストレス溜めた仁王たち 5・29 白南風に奥歯の見ゆる
【 タイム食句】 05・21〜05・25
5・25 香水やすこし酔ひたる京言葉 : 伊庭心猿 〜〜かんにんしてといけずのべろが 5・24 連れ出されデニーズの隅に座らされ辛いパスタをくわされた俺 : 千葉聡 〜〜7・3は思い出として割り勘に 5・23 夢のやうな
【 タイム食句】 05・16〜05・20
5・20 三年ぶりに家にかえれば父親はおののののろとうがひをしており : 本多真弓 〜〜花粉症ある世代には麗しく 5・19 赤いたすきをかけて台所がせまい : 尾崎放哉 〜〜厨房男子缶ビール女子 5・18 朝食の卓に日は
【 タイム食句】 05・11〜05・15
5・15 枇杷を食ふ腕あらはに病婦かな : 皆吉爽雨 〜〜種とのあわひ人間疎外 5・14 やすやすと黙殺されし母の日の人参煮られをり溶くるまで : 塚本邦雄 〜〜赤い花放置されども活き活きと 5・13 缶チューハイ女子寮
第2回【 JR 塚本の会 】
第2回【 JR 塚本の会 @世沙弥 】は 「装飾楽句 (カデンツア)」。 昭和31年2月号、9月号の「短歌研究」、 大原富枝の塚本邦雄論など珍しい資料がどっさり。 おつまみは<中谷本舗ゐざさ>の柿の葉寿司でした。
【 タイム食句】 05・06〜05・10
5・10 男女とは一対にしてはるかなる時間差で置く白き歯ブラシ : 大野道夫 〜〜ゆたゆたとたがはづれづれ解放区 5・9 焼酎のつめたき酔や枯れゆく松 : 西東三鬼 〜〜盆栽ぐるり犬が三周 5・8 かへりみちひとりラーメ