11・25 湯むきするトマトの皮がたわたわと怒りのように沈んでゆけり : 川口慈子 〜〜要因は隠し包丁隠密に 11・24 にこごりは両性具有とよ他言すな : 金原まさ子 〜〜ツイッターの塵祓い清めて 11・23 食われい
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】 11・16〜11・20
11・20 牡蠣啜りゐて板前の思ふつぼ : 鳥羽田重直 〜〜早よ焼きにして生のトラウマ 11・19 神経が死んでるらしい歯で米と野菜と肉を粉々にする : 二三川練 〜〜寒林をさまようて歯科レントゲン 11・18 鍋底の底
食句塾11月例会
食句塾11月例会 ・将来の夢はからあげ七五三 : 主水 いいそう。シェフやパティシエではなく、からあげそのもの。 ・野分来て俳人過半数倒れ : 弥華藍 総倒れや約半数ではなく、過半数。 ・菊の香や隣訪う声がする :
【 タイム食句】 11・11〜11・15
11・15 わからなくなれば夜霧にたれさがる黒きのれんを分けて出でゆく : 山崎方代 〜〜入り口がすとんと出口いらっしゃい 11・14 出涸らしの茶をだらだらと飲む冬よ : 津久井健之 〜〜オレンジペ
【 タイム食句】 11・06〜11・10
11・10 カフカ去れ一茶は来れおでん酒 : 加藤楸邨 〜〜声ちかくなり顔でかくなり 11・9 サリンジャー死にし話題は牡蠣の殻開けて啜らむとする間に終る : 真野少 〜〜チャウダーに白い夭折すぐ沈む 11・8 ブラック
【 タイム食句】 11・01〜11・05
11・5 メモ持ちてスーパーに菜買ひにゆく引き返せないことが人生 : 高野公彦 〜〜コンビニでおしっこボケのマーキング 11・4 長き夜やピラフ解凍して独り : 金子敦 〜〜虫の音絶えてチンに癒され 11・3 二十年かけ
食句塾 季刊誌合評会
食句塾 季刊誌合評会。 おやつが次から次に。 とらやは八知、 奈良美智グミは案山子、 三甫は自家製チーズケーキ、 菜摘はトリュフチョコ。 う〜ん、はじまらねぇ。 ・中元やたらい回しの母届く : 飛白 ・満月の夜に下男に
【 タイム食句】 10・26〜10・31
10・31 縁は異なものとぞみかん剥きあへる : 久保田万太郎 〜〜回る寿司屋で袖触れ合ふも 10・30 ミサイルの届ける街に働きてカフェは暮れゆく香に満たされぬ : 佐佐木頼綱 〜〜名乗りする先衰国の爛熟を 10・29
【 タイム食句】 10・21〜10・25
10・25 指で梨を数えるそれをくりかえす : 生駒大祐 〜〜見せ消ちという手品の明かし 10・24 描き終へたら食へばいい 麺麭も果物も魚も鳥も、そしてその花束も : 松平修文 〜〜蝶々と少女モデルで蜜の檻 10・23
【 タイム食句】 10・16〜10・20
10・20 白じろと虚根一本よこたえて人住まぬ家にもテーブル一台 : やまたいち 〜〜アルビノのガリバー族の月見かな 10・19 肩凝って気疲れかしら林檎に葉 : 越智友亮 〜〜刺繍人気でリストカットも 10・18 瞠(