07/31 少年の手話で別れる涼夜かな : 五島高資 07/30 戦死者ばかり革命の死者一人も無し 七月、艾色の墓群 : 塚本邦雄 〜日本人霊歌 07/29 昼寝よりさめて寝ている者を
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2024】2024/07/26~07/31
07/31 枝豆を裸の胸にあてがってほら心臓、縮んだ、わたしの、 : 山崎聡子 07/30 土用鰻のパック累々たり母国 : 高山れおな 07/29 ビール瓶だらけの夜の暗闇でちゃんと暗闇
【 アートな一句 −2024】2024/07/26~07/31
07/31 明るすぎてぎらぎら暗い地平線の夏の盛りに船もゑがくな : 斎藤史 07/30 観音に胸のふくらみ閑古鳥 : 上野一孝 07/29 眩輝(グレア) 老人モネの視野を覆ひ水爆のや
【遊行一句 −2024】2024/07/21~07/25
07/25 炎天の葬の終れば何もなし : 松尾隆信 ・・・秋元不死男への追悼句 (07/25) 07/24 椅子の背に金の飾りの花いくつ 暴君うごけば画面に映る : 前田康子 07/23
【 タイム食句 ー2024】2024/07/21~07/25
07/25 再放送のように集まるふみづきの串焼きが来るいなり寿司来る : 竹中優子 07/24 練乳の糸引く指の祭かな : 佐藤文香 07/23 ぼくの若い日本がその後生み出した定食屋に
【 アートな一句 −2024】2024/07/21~07/25
07/25 巻爪の痛みするどき夕刻におもへばアドルノのジャズぎらひ : 吉田隼人 07/24 絵の中に三つの時間南吹く : 堀田季何 07/23 風のなか絵を描きおりホームレスまず翼から
【遊行一句 −2024】2024/07/16~07/20
07/20 出口にはガラスの渡り廊下ありゆらめきながら人がゆきたり : 江戸雪 07/19 戯れに裸撮りあふ関係なり : 藤田哲史 07/18 ぼくらはシステムの血の子供 誤字だらけの辞
【 タイム食句 ー2024】2024/07/16~07/20
07/20 夜の航武器のごとくにバナナを持ち : 金子兜太 07/19 表面に<さとなか歯科>と刻まれて水星軌道を漂うやかん : 笹井宏之 07/18 サンダルを踏んで受け取る出前かな
【 アートな一句 −2024】2024/07/16~07/20
07/20 たてよこに富士伸びてゐる夏野かな : 桂信子 07/19 あの滝もその滝もわたしとおもうきみに見られてどの滝も死ぬ : 大森静佳 07/18 夢殿の昼を舞ふなる羽蟻かな :
【遊行一句 −2024】2024/07/11~07/15
07/15 考え方の方向変えてみやふ凪 : 御中虫 07/14 腕多き水母にうしろ姿などありや水母に性別ありや : 山木礼子 07/13 狂気その初めしづかや蟻の列 : 小川軽舟 &nb