10/20 白樺を幽かに霧のゆく音か : 水原秋桜子 10/19 シンプルを煮つめてゆけば森になる余白にみつる秋はなほなほ : 伊藤粋子 10/18 悲しみのかたちに猫を抱く夜長 : 日下野由
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【タイム食句 -2019】10/16~10/20
10/20 くっついた餃子と餃子をはがすとき皮が破れるほうの餃子だ : 相原かろ 10/19 両界の上桃二個の腐り合う : 曽根主水 10/18 会津より斗南に行きしさむらひの植ゑし林檎の木を
【遭遇一句 -2019】 10/11~10/15
10/15 葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり。 : 釈迢空 10/14 狼星(シリウス)をうかがふ菊のあるじかな : 宮沢賢治 10/13 ドラッグストアばかり建つ街
【タイム食句 -2019】 10/11~10/15
10/15 色付や豆腐に落て薄紅葉 : 桃青 10/14 探偵が世界に付箋をつけるように紅葉始まりジャムは煮えゆく : 井辻朱美 10/13 新米をもらふ妻無き男より : 金丸和代  
【遭遇一句 -2019】10/06~10/10
10/10 税関で越後毒消見せもする : 中原道夫 10/09 秋ふかみ野山のひそみゆくときに角あるけものしきりに慧し : 前川佐美雄 10/08 月明の研究室に来るマウス : 山口昭男 &n
【タイム食句 -2019】10/10~10/15
10/10 なつかしい悪夢食べ終えススキ揺れるレストラン跡に立ちつくすわれ : 笹公人 10/09 吊柿鳥に顎なき夕べかな : 飯島晴子 10/08 秋の夜の道頓堀のにぎはひのなかにあれどもな
食句塾 秋の吟行
食句塾 秋の吟行 蹴上から<ねじりまんぽ>を抜けて <無鄰菴>。句会の会場としてはベスト1のオススメ。 爆笑につぐ爆笑で、 階下のスタッフからお叱りを頂戴する始末。 いつもお笑い優先の句会なんです。 ・林泉(しま)めぐる
【遭遇一句 -2019】10/01~10/05
10/05 傾いた樹液を放つ電柱と私を産んだ人は同じだ : 中野霞 10/04 音楽のはじめ月光菩薩かな : 柿本多映 10/03 忘れてはたちまち孵る血の繭を支へて歩みわが語ること : 山中
【遭遇一句 -2019】09/26~09/30
09/30 秋蝶の過ぐるを待つてゐる球審 : 石戸菜々花 09/29 どのをんなにも匂ひのなかつたことをめうにおぼえて退院する : 平井弘 09/28 川べりに象洗ひをる秋思かな : 青山茂根
【タイム食句 -2019】09/26~09/30
09/30 悲田院ゆふかげぬるき柿膾死の飲食の聲あかるけれ : 塚本邦雄 〜されど遊星 第十歌集 09/29 体内のみづとなるまで梨齧る : 金城果音 09/28 なめろうをこよひ食べたくまな