11・15 柚子の実がさんらんと地を打って落つただそれだけのことなのよ : 山崎方代 〜〜蜜柑から柚子大になる前立腺 11・14 海老フライの尻尾の積まれ小春かな : 小野あらた 〜〜肉無しがコツ肉
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
森井マスミ歌集「まるで世界の終りみたいな」
森井マスミの歌集「まるで世界の終りみたいな」が出ました。 装画には上原浩子の「ふたり」。 森井マスミは塚本邦雄に師事した『玲瓏』の後輩。 現代短歌評論賞も受賞しており、 鋭い批評のかける若手の歌人である。 現代アートの住
【 タイム食句】11・05〜11・10
11・10 セロリバキバキ喰って 体内に露いっぱい : 松本恭子 〜〜少年の胸に霧深く立つ 11・9 日本酒が恋人ならば芋焼酎わが友にして敵といふべし : 伊藤一彦 〜〜裏切りのひどい仕打ちにさ
【 タイム食句】 11・01〜11・05
11・5 地に立てる吹き出物なりにんげんはヒメベニテングタケのむくむく : 渡辺松男 〜〜太初より菌糸のありて言葉あり 11・4 とろろじるのための昼酒許したまへ : 小澤實 〜〜とろとろととろとなりの
【 タイム食句】10・26〜10・31
10・31 色付くや豆腐に落ちて薄紅葉 : 松尾芭蕉 〜〜人肌燗で頬ほんのりと 10・30 許したまへあらずばこその今のわが身うすむらさきの酒うつくしき : 与謝野晶子 〜〜グルジアのワイン
カバの尻尾 : 食句塾吟行
カバの尻尾。 金色に輝くフサフサはちょっとした衝撃。 ちなみに、サイと象はこんなもん。 食句塾吟行で天王寺動物園。 ハリネズミの分類は無盲腸目というらしい。 ・無盲腸目友を選ばば黄落期 : 大象 ・・・・・・・・・・・・
食句塾 祝・季刊誌50号 17年目
食句塾 季刊誌 50号記念 合評会 編集後記を飛白さんが書いてくれています。 1998年8月の第1回からはや17年。 俳人も俳句賞受賞者の一人も輩出されることなく、 ただ淡々と積み重ねた句会と季刊誌の号数。 その成果は、
【 タイム食句】 10・21〜10・25
10・25 ラーメンのなると沈めて薄ら寒 : 馬場杏 〜〜底に潜んだ龍におあずけ 10.24 コロッケ屋のおやぢは客がをらぬとき笑ひぬ棚のテレビ見あげて : 日置俊次 〜〜浮いたまま揚げても
【 タイム食句】 10・16〜10・20
10・20 餓ゑたるボクサーが食ふ胡桃一個うまきこと牛一頭分とぞ : 高野公彦 〜〜リングでの血のステーキの味しめる 10・19 匙なめて少年の日をくもらせる : 大本義幸 〜〜骨付きそろえ飽か
慶沢園での秋の吟行 OK句会
OK句会 5回目は秋の吟行。 慶沢園なかにある長生庵での茶会に 参加させてもらうことになりました。 ご亭主は若手茶人のお二方。 わざと崩して親しみやすさに媚びた最近の茶会ではなく、 本格派の清々しい茶事。 そのなかでも、