3・10 春光や飯にかけたる塩見えず : 小野あらた 〜〜ラマの教えの溶けて沁み込む 3・9 真夜中の人の胃のなかにゐるやうでなまあたたかし春の嵐は : 睦月都 〜〜嘔吐する汽水域ありインフルに 3・8 送別やこの青饅に
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句】 03・01〜03・05
3・5 スマートフォンの地震アラーム鳴りまくる回転寿司は地獄の如し : 穂村弘 〜〜黄泉まちがいエスカレーター逆走す 3・4 芋植えて映画のすばらしさについて : 外山一機 〜〜真夜中のホラおもいだせない 3・3 のど飴
食句塾 3月例会
食句塾 3月例会 ・蜆汁仮想通貨の浮き沈み : 飛白 ・長生きのあとふざけあう春の泥 : 主水 ・栄螺のうんこここで一旦CMに : 酔象 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【 タイム食句】 02・21〜02・28
2・28 もさもさとコーンフレイク風光る : 田中大河 〜〜グッドモーニングバッド後朝 2・27 蛸噛めば未だ噛みきれず八個あるたこ焼きの蛸意外を食めり : 小川真理子 〜〜疣だけをこよなく愛し水温き 2・26 むかしむ
松本典子 短歌研究 3月号
『短歌研究』3月号 松本典子7首。 文楽、藤蔵の魅力を知るものにはたまらない。 ・やぶられて鳴らぬ太棹を抱きヤア、ハッと掛けごゑで太夫に語らせ畢んぬ ・こすれあふ胴から皮膚をまもらむと三味線弾きの手くび 毛を生やす
【 タイム食句】 02・16〜02・20
2・20 露天風呂を覗けばしゃぶしゃぶを連想 : 山田ゆみ葉 〜〜宙よりみれば地球闇鍋 2・19 老人のぼくだけですね雨のなか生ごみという物を運ぶは : 坪野哲久 〜〜もしかして袋の中はなんですか 2・18 えかげんに枡
第6回 OK句会
OK句会。 アーティスト、キュレーターら、 アートな面々のシュール句会を主宰するのはOK透写。 前回、天王寺公園、慶沢園茶室での句会から 2年ブランク。 第6回は定席、世沙弥に戻って開催。 初参加は遊苑と一歩。 アートな
【 タイム食句】 02・11〜02・15
2・15 古代茶をふふめば後期高齢者母も福禄蘭陵王に : 寺山寿美子 〜〜朝餐の濃きアッサムの渋好み 2・14 目つぶりて春を耳噛む処女同志 : 高篤三 〜〜ポーの一族偽の履歴書 2・13 味噌を食い蟹の体の肉を食い十本
【 タイム食句】 02・06〜02・10
2・10 白魚に旅行く朝の明けはなれ : 加藤楸邨 〜〜浜上げどどめ漁師見習い 2・9 カードキー忘れて水を買いに出て僕は世界に閉じ込められる : 木下龍也 〜〜すっぽんぽん解放されてよろこびを 2・8 牛乳を温めてゐる