1225 退職の一日前に胸元のペンをとられるさようならペン : 山川藍 1224 京寒し金閣薪にくべてなお : 中村安伸 1223 窓ガラスをすべる雨滴が雨男の系譜をなして僕に連なる : 田内
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
タイム食句 12・21〜12・25
12/25 鉛筆を舐めれば冬の虹の味 : 神野紗希 〜〜LBGTのデモ長々し 12/24 日に干せばみな仏様の味だよとしわしわばあちゃんがくれたスルメ : 高柳蕗子 〜〜胡麻粒で描いた曼荼羅にくっし
遭遇一句 12・16〜12・20
1220 ショール巻き不安な時の大きな目 : 山根真矢 1219 勝利後のベンチにてコーチとキャッチャー話し合ひたるごと話したし : 惟任将彦 1218 枯蔓を切る枯れざるも少し切る : 富吉
タイム食句 12・16〜12・20
12/20 てのひらにこぼす錠剤つめたけれ鉄塔のなかに沈むオリオン : 山田富士郎 〜〜還暦を若造と呼ぶ村滅ぶ 12/19 吐くたびに寒い体を藻がなびく : 青本柚紀 〜〜夜店の金魚居座り五年 &n
遭遇一句 12・11〜12・15
1215 「孤独「普通」「格差」「負け組」いずれをも使わず語れ加藤智大を : 染野太郎 1214 供花まみれ男根神(リンガ)に冬日黏(ねば)るかな : 中原道夫 1213 異民族・異人種の上に
タイム食句 12・11〜12・15
12/15 おでん横丁混んでゐるから入る店 : 勝又民樹 〜〜梅焼きあればあとは人肌 12/14 ベニザケの引きこもりなるヒメマスは苫小牧駅にして寿司となる : 松木秀 〜〜甲子園勝ち過ぎた者に悲喜
タイム食句 12・06〜12・10
12/10 それでもわしは叫ぶんやから無い口のかわりに穴からひり出している : 吉岡太郎 〜〜解放へまずは縛りの味占める 12/9 憂きことを海月に語る海鼠かな : 黒柳召波 〜〜多動性障害いらち族
タイム食句 12・01〜12・05
12/5 凩や愛の終わりのカツカレー : 長谷川裕 〜〜変節無念らっきょ好きなり 12/4 かの日より前の三陸鯖水煮 缶を空ければしろがねの胎 : 田村ふみ乃 〜〜黒ビール小瓶ちょい呑み髭に泡 &n
遭遇一句 12・01〜12・05
1205 ながらへばまたこのごろやしのばれむ憂しと見し世ぞ今は恋しき : 藤原清輔 1204 はつしぐれ人のかたちがかすれあう : 四ッ谷龍 1203 艶やかな毛並の狐の描かれたるベストはわれ
食句塾年間ショック賞
食句塾 年間 ショック賞 グランプリ決定 2次選考で34句 3次選考で5句 ・筆圧の強し鰻の領収書 ・遺跡のような命のような冷蔵庫 ・手足胴に頭をのせて確かな朝 ・この町で偽名でくらす花山椒 ・食べる草食べない草に風光る