03/05 結婚をして何年だつたか咲いてゐる菜花のまざる菜花のパスタ : 荻原裕幸 03/04 ばか、はしら、かき、はまぐりや春の雪 : 万太郎 03/03 プロテインシェイカーで飲むプ
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 アートな一句 −2024】2024/03/01~03/05
03/05 あなたがたまに借りて返しに来るための白い図書館になりたい : 千種創一 03/04 読まれざる詩歌はやがて囀に : 栗原修二 03/03 少年とふたり洗ふとりかご 成らざりしすべての楽を無へ還すごと :
【遊行一句 −2024】2024/02/26~02/29
02/29 雪はまひるの眉かざらむにひとが傘さすならわれも傘をささうよ : 塚本邦雄 〜『感幻樂』 02/28 日本を洗ふ波見る余寒かな : 高山れおな 02/27 3番線快速電車が通
【 タイム食句 ー2024】2024/02/26~02/29
02/29 初蝶や飲食いそぐ人ばかり : 斎藤玄 02/28 つらかった、とかじゃなくすごいふつうに、死のう、な時期に食べていたもの : 平出奔 02/27 熱燗を一本わさびの花おひたし
【 アートな一句 −2024】2024/02/26~02/29
02/29 鳥葬くすぐったそうチック・コリア : 八上桐子 02/28 てのひらをかんざしのやうにかざす時マダム・バタフライの歌がきこえる : 斎藤史 02/27 絵描きにもなれず犬の匂いにもなれず : 酒井かがり
【遊行一句 −2024】2024/02/21~02/25
02/25 いくつかのやさしい記憶 新宿に「英(ひで)」という店あってなくなる : 俵万智 02/24 性格が八百屋お七でシクラメン : 京極杞陽 02/23 死にたるはほしいがままに
【 タイム食句 ー2024】2024/02/21~02/25
02/25 来客のひとりはセロリもっている : 妹尾凛 02/24 らうたしと口に出すとき思い出す あの自販機のふるふるゼリー : 中野霞 02/23 湯気立てて蒸籠十段春の月 : 高田正子 02/22 ホンビノ
【 アートな一句 −2024】2024/02/21~02/25
02/25 鳥の巣で生まれた仏蘭西風のジャズ : 小津夜景 02/24 黒一色刺繍は死せる銀の蝶 新装開店ブティック・ブランキ : 倉阪鬼一郎 02/23 春を病み水平線に飢ゑてゐる : 関悦史 02/22
【遊行一句 −2024】2024/02/16~02/20
02/20 水ぬるむ自分のこゑを聞きながら : 鴇田智哉 02/19 同年の友逝きたれば骨のあり簡明にして影をともなふ : 杉下幹雄 02/18 息白し大阪弁と京ことば : 樽谷俊彦
【 タイム食句 ー2024】2024/02/16~02/20
02/20 鳥肉のあぶらが紙袋越しに にじんで しみて 原罪を負う : 土岐友浩 02/19 泊まる気で来よと白魚だよりかな : 布施伊夜子 02/18 このごろのきみの話にうなずいてのどを流れる一瞬の寿司 :