<飲食一句 2025> 2025/11/06~11/10

11・10

逢うと抱きたし冬の林檎に蜜多し : 越智友亮

 

11・09

焼くために羊の肉をひろげたり暴動という明るきちから : 加藤治郎

 

11・08

酢海鼠を残人類としてつまむ : 矢島渚男

 

11・07

わからなくなれば夜霧に垂れさがる黒き暖簾を分けて出でゆく : 山崎方代

 

11・06

熟柿吸ふ口が幼くなつてゆく : 梶原美邦