11/30 安々と海鼠の如き子を生めり : 漱石 11/29 阪神のホームは今日も遠すぎてどこにも帰れぬ私みたいで : 池松舞 11/28 しぐるるや駅に西口東口 : 安住敦  
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2023 】2023/11/26~11/30
11/30 再稼働へ向けていよいよまつしぐらサラメシ男のやうに走つて : 佐藤通雅 11/29 燭台や小さん鍋焼を仕る : 芥川龍之介 11/28 凍てつけど晴天の降らぬ雪わが燗酒を柔く
【 アートな一句 】2023/11/21~11/25
11/25 音叉打つ波形は眠る蛇に着き : 四ッ谷龍 11/24 けやき落葉散り敷く道を画布として白きコートのわれ歩みゆく : 栗木京子 11/23 みちのくの吃音の破線身に入む : 上田睦子 11/22 いづれ
【遊行一句 −2023】2023/11/21~11/25
11/25 チャンネルを回せばエイのひるがえり裏から銛に突かれるところ : 小島なお 11/24 縊られて世はこともなし実南天 : 大道寺将司 11/23 寝返りをうつたび右の鼻水は左へ
【 タイム食句 ー2023 】2023/11/21~11/25
11/25 鯛焼や仮病がだいぶ良くなつて : 望月周 11/24 明太子を夜にほぐしていけば ほう ほうと灯って 全部火を通す : 椛沢知世 11/23 髪切つて塩ラーメンやそぞろ寒 :
【 アートな一句 】2023/11/16~11/20
11/20 「放蕩息子の帰還」の素足を晩年のレンブラントは汚しぬ著く : 古谷智子 11/19 天井に宮本武蔵冬の蠅 : 金子兜太 11/18 からっぽのうつわ みちているうつわ それから、 その途中のうつわ :
【遊行一句 −2023】2023/11/16~11/20
11/20 切株があり愚直な斧があり : 佐藤鬼房 11/19 夫のきみ死にてゐし風呂に今宵入る六十年を越えて夫婦たりにし : 馬場あき子 11/18 凩の果てはありけり海の音 : 池西言水 海に出て木枯帰るところ
【 タイム食句 ー2023 】2023/11/16~11/20
11/20 一頭のヤギを吊り下げ、肉片を会場中に散乱させた : 偶然短歌bot 〜ウィキペディア日本語版「ヘルマン・ニッチュ」より 11/19 酢牡蛎の皿の母国なるかな : 河東碧梧洞
【 アートな一句 】2023/11/11~11/15
11/15 モーツアルトの瞳と思ふ竜の玉 : 苳羊右子 11/14 わたくしはどちらも好きよミカエルの右の翼と左の翼 : 紀野恵 11/13 ローマいま猫の鎖の切断あり : 小山玄紀 11/12 飛びこめば青き斜
【遊行一句 −2023】2023/11/11~11/15
11/15 尋ね人として私を探すときあなたの選ぶ写真がみたい : うゆに 11/14 世にふるもさらに宗祇のやどり哉 : 芭蕉 世にふるもさらに時雨のやどり哉 : 宗祇 世にふるは苦しきものを槙の屋