10/25 朝なさな燃えあがるアレクサンドリア図書館ありてわれらもその火 : 川野芽生 10/24 修羅物の能管ひびく雨月かな : 今越みち子 10/23 軽く手を添はすもこれで何度目かボーン・チャイナの人形の顔 : 阪
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2023】2023/10/21~10/25
10/25 母恋ひの若狭は遠し雁の旅 : 水上勉 10/24 真砂なす数なき星の其の中に吾に向ひて光る星あり : 正岡子規 〜『竹乃里歌』 10/23 冷やかや携帯電話耳照らす : 相子智恵 10/22 往還りここもかし
【 タイム食句 ー2023 】2023/10/21~10/25
10/25 表には出されぬ異形のものたちを同じ同じと奥歯で噛めり : 駒田晶子 10/24 柿膾をんな強気でありしかな : 大石悦子 10/23 奈良漬を売る店ありて漂えるあまき香りをまぶたに
【 アートな一句 】2023/10/16~10/20
10/20 巨大画面に浮きて地球は露一顆 : 奥坂まや 10/19 死んでからも木の葉のように吹き溜まる音譜よそんなに鳴らされたいか : 金川宏 10/18 銀幕を人の名流れゆく夜長 : 高橋白崔 10/1
【遊行一句 −2023】2023/10/16~10/20
10/20 友ひとり失くすさびしさ大阪市松蟲に松蟲のこゑ無く : 江畑實 #大阪な一句 (一首) 10/19 コインロッカー開けて別れや秋日さす : 榮猿丸 10/18 風の日の短き逢ひの空しさよ火照りし皮膚に皮膚あてて
【 タイム食句 ー2023 】2023/10/16~10/20
10/20 造花紅葉や二十四時間レストラン : 内田麻衣子 10/19 旅先の夜のやうに月が小さくてコンビニで買ふ焼き鳥とワイン : 睦月都 10/18 蕎麦打ちも僧も本職神の留守 : 阿部正
【 アートな一句 】2023/10/11~10/15
10/15 鍵盤の深さを指は記憶せり前奏曲集順にさらえば : 松村由利子 10/14 秋雨は無声映画のやうに降る : 仁平勝 10/13 インド映畫は三時間續くそれよりも君が代は八千代ゆゑ長かりし : 吉田竜宇 10/1
【遊行一句 −2023】2023/10/11~10/15
10/15 一本のマッチをすれば湖は霧 : 富沢赤黄男 ・・・寺山修司がこの句から 「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」本歌取り。 10/14 だいじょうぶ 急ぐ旅ではないのだし 急
【 タイム食句 ー2023 】2023/10/11~10/15
10/15 豆餅を食めるひととき口腔にほのほのと小さき観世音立つ : 岡部史 10/14 檸檬は鳥類てのひらで眠る : 秋尾敏 10/13 俎板に蕎麦切るリズム信州に胡麻だれよし細切りもよし
【 アートな一句 】2023/10/06~10/10
10/10 虫喰ひの黒入れて柿描き終へぬ : 今井聖 10/09 ゲルニカの怒りを受けしかなしみにかげりゆく月の蝕のかんばせ : 松川洋子 10/08 十六夜の球体関節から蜜 : 桃化 10/07 冥府よりヘンリー・