12/05 裸木と呼ばれても木は恥じらいを思い出せない 剥がされたから : 田村穂隆 12/04 雪の日にマンデラが死んだテレビを消せ : 中内亮玄 ・・・ネルソン・マンデラ氏は2013/02/05、
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2023 】2023/12/01~12/05
12/05 缶詰の蓋に油や冬の滝 : 高柳克弘 12/04 存在の最も幸福なる象(かたち)チーズとおもふとはに醒めざれ : 水原紫苑 12/03 白菜やところどころに人の恩 : 阿部完市
【 アートな一句 】2023/11/26~11/30
11/30 ほほゑみに肖てはるかなれ霜月の火事のなかなるピアノ一臺 : 塚本邦雄 ~『感幻楽』 11/29 青ざめたダビデの裸像冬に入る : 山中正巳 11/28 海賊とその肩にゐるオウム欲し 冬夜を航る硝子窓にて
【遊行一句 −2023】2023/11/26~11/30
11/30 安々と海鼠の如き子を生めり : 漱石 11/29 阪神のホームは今日も遠すぎてどこにも帰れぬ私みたいで : 池松舞 11/28 しぐるるや駅に西口東口 : 安住敦  
【 タイム食句 ー2023 】2023/11/26~11/30
11/30 再稼働へ向けていよいよまつしぐらサラメシ男のやうに走つて : 佐藤通雅 11/29 燭台や小さん鍋焼を仕る : 芥川龍之介 11/28 凍てつけど晴天の降らぬ雪わが燗酒を柔く
【 アートな一句 】2023/11/21~11/25
11/25 音叉打つ波形は眠る蛇に着き : 四ッ谷龍 11/24 けやき落葉散り敷く道を画布として白きコートのわれ歩みゆく : 栗木京子 11/23 みちのくの吃音の破線身に入む : 上田睦子 11/22 いづれ
【遊行一句 −2023】2023/11/21~11/25
11/25 チャンネルを回せばエイのひるがえり裏から銛に突かれるところ : 小島なお 11/24 縊られて世はこともなし実南天 : 大道寺将司 11/23 寝返りをうつたび右の鼻水は左へ
【 タイム食句 ー2023 】2023/11/21~11/25
11/25 鯛焼や仮病がだいぶ良くなつて : 望月周 11/24 明太子を夜にほぐしていけば ほう ほうと灯って 全部火を通す : 椛沢知世 11/23 髪切つて塩ラーメンやそぞろ寒 :
【 アートな一句 】2023/11/16~11/20
11/20 「放蕩息子の帰還」の素足を晩年のレンブラントは汚しぬ著く : 古谷智子 11/19 天井に宮本武蔵冬の蠅 : 金子兜太 11/18 からっぽのうつわ みちているうつわ それから、 その途中のうつわ :
【遊行一句 −2023】2023/11/16~11/20
11/20 切株があり愚直な斧があり : 佐藤鬼房 11/19 夫のきみ死にてゐし風呂に今宵入る六十年を越えて夫婦たりにし : 馬場あき子 11/18 凩の果てはありけり海の音 : 池西言水 海に出て木枯帰るところ