10/20 ひらひらと月光降りぬ貝割菜 : 川端茅舎 10/19 こぼれたるミルクをしんとぬぐふとき天上天下花野なるべし : 水原紫苑 10/18 ええそうなんです私が柿を置きました : 赤野
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 アートな一句 −2024】2024/10/16~10/20
10/20 野の井戸の月の一つと入れ替わる : 北村虻曳 10/19 ゆらゆらと軀ゆすりて唄ひをり寂しもよ人間の<唄ふ>といふこと : 杜沢光一郎 10/18 月の前肢をそろへて雁わたる : 眞鍋呉夫 &n
【遊行一句 −2024】2024/10/11~10/15
10/15 身に入むやQの文字打つ薬指 : 川里隆 10/14 一本の滝あるやうに秋の陽をあびてバス待つ痩身のひと : 川野里子 10/13 爪も木もビルも月へと伸びゆけり : 山田牧 &nb
【飲食一句 2024】2024/10/11~10/15
10/15 宇宙飛行士(アストロノオト)も宇宙へもちてゆきたりし食欲よ僕も飢ゑて秋ゆく : 鈴木加成太 10/14 長き夜は蒸留酒より醸造酒 : 種谷良二 10/13 鮭の皮残さず食べる川底の
【 アートな一句 −2024】2024/10/11~10/15
10/15 音楽は水だと思っているひとに教えてもらう美しい水 : 岡野大嗣 10/14 観音の臍虫の音に息合わす : 小川軽舟 10/13 二階建ての数式が0へ着くまでのうつくしい銀河系のよりみち : 鈴木加成太 &nb
【遊行一句 −2024】2024/10/06~10/10
10/10 原町にめしい二人が杖とめて秋の夕べをなに語るらむ : 落合直文 10/09 独り占めか一人ぼつちか大花野 : 金子敦 10/08 さいごにみる窓がどこかにたぶんあつてこの層雲をだれ
【飲食一句 2024】2024/10/06~10/10
10/10 神の旅寒流の魚色深む : 小澤實 10/09 つやつやのマロングラッセ本当は慣れてはいけないものにも慣れて : 松野志保 10/08 いきいきと秋の燕や伊勢うどん : 西村麒麟
【 アートな一句 −2024】2024/10/06~10/10
10/10 すなあらし私の頭は無数の斜面 : 夏石番矢 10/09 水彩を油彩に変えるのにも似た無理強い、してもいいけどしない : 小島なお 10/08 淋しさや釘にかけたるきりぎりす : 芭蕉 ~『俳諧草
【遊行一句 −2024】2024/10/01~10/05
10/05 百方に借りあるごとし秋の暮 : 石塚友二 10/04 供述は意味不明という容疑者のニュースまぶしい社員食堂 : 石畑由紀子 10/03 長き夜を隣人は釘を打つてゐる : 佐藤春夫 〜『能火野人十七音詩抄』 1
【飲食一句 2024】2024/10/01~10/05
10/05 めにはみえないナイフがうすくむいていくりんごの皮のようなこねこを : 三上春海 10/04 白飯を汚さずに食ふ星月夜 : 飯田晴 10/03 目瞑ればはるけき心地くれなゐを柳宗理の小鍋に煮つつ : 門脇篤史